単弓類

単弓類って何?、絶滅だらけの単弓類の進化

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哺乳類の祖先、単弓類

単弓類(たんきゅうるい)は、両生類から進化した動物グループの一つです。

哺乳類は単弓類から進化したため、厳密には哺乳類も単弓類に含まれます。

しかし、哺乳類以外の単弓類はすべて絶滅しているため、現生の生物の分類の場合、哺乳類は「哺乳類」。哺乳類を単弓類とは呼びません。

古生物の分類では、単弓類と哺乳類を区別したり、哺乳類を単弓類という大きなグループに含めたりします。

このページでは、単弓類がいつの時代に現れ、どのような進化をしてきたのか、大まかに紹介します。

最古の単弓類と哺乳類の関係

単弓類は、古生代 石炭紀に両生類から枝分かれした、と考えられていて、古生代 ペルム紀~中生代 三畳紀後期にかけて最も繁栄しました。

最古の単弓類は、古生代 石炭紀のアーケオティリス(体長約50cm)という、見た目がトカゲに似た生物です。

アーケオティリスの段階で、「異歯性(いしせい)」と呼ばれる「役割によって形の違う歯」を持っていて、遠い子孫である哺乳類も異歯性を受け継いでいます。

前歯や犬歯や奥歯の形が違うのはアーケオティリスから引き継いだからです。

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同じ時代に爬虫類も両生類から枝分かれしていて、最古の爬虫類として有名なヒロノムスや、パレオティリスが見つかっています。

陸生生物初の大型生物、単弓類

単弓類は「陸生生物で最初に大型化した脊椎動物」とも呼ばれます。

最古の単弓類アーケオティリスの段階で体長50cm。

最も大きいものは4~5mにもなり、当時の陸生生物の生態系の頂点に君臨していました。

もっとも有名な単弓類、古生代 ペルム紀前期の肉食性の単弓類、ディメトロドン(体長約3m)。

古生代 ペルム紀後期の大型植物食の単弓類、エステメノスクスの頭骨。
大きさの違う歯(異歯性)がよく見えます。

エステメノスクスは頭骨だけで50cmほど。
体長は最大4mを超えたとされています。

単弓類は、全ての種類が陸生の4足歩行の動物で、水中や空に適応した種類はいませんでした。

古生代ペルム紀末に絶滅寸前

単弓類がもっとも繁栄していた古生代ペルム紀、生物史上最大の大量絶滅「ペルム紀末の大量絶滅」が発生します。

キノドン類とディキノドン類以外のすべての単弓類グループが絶滅しています。

「ペルム紀末の大量絶滅」を生き残ったディキノドン類の子孫。

中生代 三畳紀前期の植物食の単弓類、リストロサウルス(体長約1m)。ちょっとぶさいく。

同じく「ペルム紀末の大量絶滅」を生き残ったキノドン類の子孫。

中生代 三畳紀前期の単弓類、トリナクソドン(体長約30cm)。

トリナクソドンの含まれるキノドン類というグループから三畳紀中頃~後期に枝分かれしたグループが哺乳類です。

キノドン類が「ペルム紀末の大量絶滅」で絶滅していたら、現在の哺乳類は存在しません。

中生代三畳紀末にまたもや絶滅寸前

中生代三畳紀初期~中期にはディキノドン類とキノドン類は再び繁栄し、キノドン類からは哺乳類が枝分かれしました。

しかし、中生代最初の大量絶滅「三畳紀末の大量絶滅」で、ディキノドン類は絶滅。

哺乳類とキノドン類も衰退し、爬虫類である恐竜類が大繁栄します。

進化型の哺乳類と競合して衰退したのが原因なのか、世界中のほとんどの地域では中生代白亜紀中頃までに、キノドン類は絶滅。

最後のキノドン類「トリティロドン」は、石川県の白亜紀前期の地層から見つかっています。

キノドン類の絶滅で、哺乳類以外の単弓類はすべて絶滅したことになります。

哺乳類その後、中生代白亜紀末にまたまた絶滅寸前

恐竜の時代と呼ばれる中生代、哺乳類はずーっとネズミサイズの小さな生き物だった、という認識は、間違いだったことが分かっています。

ジュラ紀にはすでに水中に適応した哺乳類、滑空した哺乳類、穴掘りに適応した哺乳類が現れていました。

白亜紀前期には、キツネサイズの肉食性哺乳類がいたことがわかっていて、胃の内容物から恐竜の幼体を食べていた証拠が見つかっています。

少なくともジュラ紀末期には、最初の有袋類と真獣類(有胎盤類)に枝分かれし、現生の哺乳類の基礎とも呼べる哺乳類グループが恐竜類と同じ時代に生きていました。

しかし、中生代最後の大量絶滅「白亜紀末の大量絶滅」で、多くの哺乳類グループは絶滅。

生き残ったわずかな哺乳類グループの子孫達は、恐竜類がいなくなって開いたニッチを埋めることで爆発的に増えたと考えられています。

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