兼六園の野鳥

ハシボソガラス

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ハシボソガラス


photo by pixabay

ハシボソガラス
分類:鳥網 スズメ目 カラス科
英名:Carrion Crow
学名:Corvus corone
体長:60cm
鳴き声:ガーガー(濁ったダミ声)
分布:留鳥

クチバシの細い方

兼六園にはカラスが二種類います。ハシボソガラスとハシブトガラス。

どちらも大きさは60cmほどでよく似ていますが、クチバシがホッソリ、頭もシュッとしている方が、ハシボソガラス。

鳴き声で見分けることもでき、ハシボソガラスの声はガーガーと濁ったダミ声。ハシボソガラスは澄んだ鳴き声、カーカー。

世界的には生息地が違う二種類のカラスですが、日本では二種の生息域が偶然重なっているため、両種とも普通に見られます。

ハシボソガラスはヨーロッパからシベリアにかけて広くすんでいて、日本は生息地の南東のはじっこ。
ハシブトガラスは南アジアから東アジアにすむ森林性のカラスで、日本は生息地の北東のはじっこです。

これほど大きな鳥が人を恐れずノコノコ近づいてくるので、外国から来た観光客の方たちには大人気です。

ハシブトガラス

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植物性の食べ物が好み

ハシボソガラスは英語で、「Carrion crow(腐った肉のカラス)」と呼ばれますが、果物や野菜くずも好みます。

動物の死体、カエル、虫、ネズミ、ミミズも好んで食べますが、ハシブトガラスに比べれば少し植物食の傾向があります。

日本では、畑や田んぼなどの農耕地、河川敷、ゴルフ場などの開けた場所にすみます。

畑で種や苗をほじったり、野菜を食って悪さするのは、ハシボソガラス。

白龍湍(はくりゅうたん)で、何かいいものを探すハシボソガラス。

魚や水生昆虫を採るほか、流れてくる木の実も食べます。

カラスの賢さよ

巣から落ちたハシボソガラスやケガをしたハシボソガラスを何度か保護したことがありますが、まー賢い!。

犬並みに人懐っこく、家族の顔、買っている猫の顔もちゃんと覚えていました。
気に入った人には葉っぱや茎を運んで持ってきて、ギョロロロ~(遊ぼーぜ)、と。引っ張り合いっこのおねだりしてきたり。

山に放鳥したのに、呼んだら飛んでくる、猫を呼ぶと代わりにニャーと返事してくる、うちの軽トラの後ろをどこまでもついてくる、という記憶力の良さでした。

家族以外の人への対応はカラス自身が決めているフシがあり、人の目の前にわざと羽音をたてながらストン!と降りてみて反応を見ていました。

騒ぐ子どもや女性、驚いて物を振り上げる男性、大きな声で怒る人には近づかず、さっさと姿を隠して遠くからガーガー威嚇していました。
嫌いな人の顔はウロ覚えなので、関係のない似たような人も威嚇されていました。

野生動物を保護以外の理由なく捕まえたり飼ったりするのは禁止ですが、番犬ならぬ番鳥向き、ペット向きの鳥だと思います。

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