霞ヶ池の周辺

蓬莱島(ほうらいじま)、霞が池の小島の由来

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蓬莱島

霞ヶ池の真ん中にある小島が蓬莱島です。眺めて楽しむ島なので渡ることはできません。

蓬莱島の蓬莱とは、古代中国で仙人が住むといわれている蓬莱山(ほうらいさん)のことで、大きな亀の背中にある山と言われています

霞ヶ池は、日本庭園の手法の一つ、借景(しゃっけい)という技法で設計されていて、園外にある卯辰山(うたつやま)を遠景、霞ヶ池の内橋亭(うちはしてい)を近景、真ん中の中景となる蓬莱島が浮島に見える、という演出になっています。

天気や角度にもよりますが、浮いて見えるよう設計されています。

亀の姿を模した島

仙人の住む蓬莱山は大きな亀の背中にある、とされているので、兼六園の蓬莱島も亀の形をしています。

別名、「亀甲島(きっこうじま)」とも呼ばれます。

唐崎の松(からさきのまつ)の方を向いている石が、亀の頭です。

 
 
内橋亭側の、端っこある三角の石塔が亀の尻尾です。

蓬莱島の塔

蓬莱島には上記の亀の尻尾になっている塔の他に、もう一つ、亀の背中あたりにも塔があります。

塔は、十二代藩主、前田斉広(なりなが)を弔うために献灯されたものです。

前田斉広(なりなが)に使えた女中の名前が書かれている、ということですが、一般観光客は蓬莱島に行くことができないので、何が書いてあるのか不明です。

なぜ、蓬莱島の背中に一つだけ塔があるのか・・・。

栄螺山(さざえやま)は、十二代藩主、前田斉広(なりなが)を弔うための小山です。

栄螺山のぐるぐる回る山道には、十二代藩主に仕えた女中1人1人が自分の名前を書いて献灯した塔(灯籠?)がズラーッと並んでいたそうです。

兼六園が一般に開放されると、栄螺山の塔は徐々に持ち去られ、いつのまにか1塔も無くなってしまいました。

しかし、霞ヶ池にある蓬莱島の塔だけは持ち去ることが出来きない場所であったため、当時のままになっているということです。

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