塩釜桜)
塩釜桜は、千歳台にある「清水亭(しみずてい)」というお団子屋さんの近くにある芝生の盛り土に、一本だけ大事そうに植えられている桜です。
淡い紅色の花で、花柄が短いので八重のポンポン桜が密集してブーケのようになって咲くのが特徴です。
初代塩釜桜
塩釜桜は、宮城県にある塩竃神社(しおがまじんじゃ)に原木があった桜で、初代は十二代藩主、前田斉広(なりなが)の頃に植えられたものです。
初代は眺望台にある旭桜(あさひざくら)に次ぐ老木でしたが、枯れてしまいました。
旭桜、塩釜桜、兼六園菊桜は、かつて七五三桜(しちごさんざくら)と呼ばれていて、旭桜は幹が7本、塩釜桜は5本、兼六園菊桜は3本、植えられている距離も7対5対3の比率だったのです。
塩釜桜は、七五三桜の五の桜です。
現在の二代目塩釜桜は、宮城県にある塩竃神社から再び取り寄せて植えられたものです。まだ細いのですが、幹は5本に仕立てられています。