眺望台の周辺

旭桜(あさひざくら)、雁行橋のたもとに咲く清楚な山桜

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旭桜(あさひざくら)

旭桜は、眺望台にある雁行橋(がんこうばし)のたもとにある大きな桜です。

旭桜(あさひざくら)は桜の品種名ではなく通名のようです。品種はヤマザクラの一種ではないか、とのことです。

4月終わり頃の旭桜、ちょっと散りかけ。
 
 
旭桜の花。一重の白い花を咲かせる清楚で美しい桜です。

旭桜の見ごろは、ソメイヨシノが散り始める頃で、遅咲きの桜の中ではいちばん早く咲きます。4月中旬が見ごろです。

ソメイヨシノが満開の頃に来ると、こう。

「咲いてないねぇ。つぼみだねぇ。」

冬に来園するとこう。旭桜も雪吊りされます。

初代旭桜

初代旭桜は、前田家の家臣、村井豊後守(むらいぶんごのかみ)が、自分の屋敷にあった桜を献上したものです。

この桜を運ぶため、道々の家を50軒ぶち壊し、500人がかりで運んだ、という話が伝わっています。

案内人
案内人
村井家は、前田家が尾張の荒子城主だった時代からの家臣で、元々前田利久(利家の兄)に仕えていた重臣。荒子七人衆の一人。前田利家が能登国、加賀国の領主となったため、尾張から移住。

初代旭桜は園内随一の老樹だったそうで、寿命は250年とも500年ともいわれています。
幹周りが7mもあり、幹が7本にわかれた大桜でした。

明治中ごろから、兵隊さん達の余興として旭桜に毛布をかぶせてゾウの姿に似せるなどしたとの記録があり、その頃から急速に弱り始め、昭和十二年頃、枯れてしまいました。
 
現在の旭桜は二代目で、初代のひこばえ(脇芽)から育てられたものです。

初代旭桜は、塩釜桜、兼六園菊桜と共に、七五三桜(しちごさんざくら)と呼ばれていました。旭桜は七の桜です。

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