鳳凰山
金城霊沢(きんじょうれいたく)の裏手、怪しい洞窟のある小山が鳳凰山です。
鳳凰山は竹沢御殿とともに作られた築山の一つで、全国の奇石、珍石を集めて鳳凰が舞い降りる姿に造られていた、といわれています。
奇石も珍石も持ち去られて今は無く、かろうじて、翼を打ち下ろした鳳凰のシルエットのような姿だったのかなー、と、ほんのり分かる程度です。
中国では、鳳凰は、麒麟(きりん)、龍、亀とともに聖人や名君が現れるときに出現するおめでたい霊獣とされています。
鳳凰は不死鳥(フェニックス)や、朱雀(すざく)、比翼(ひよく)などと混同されることもありますが、どれも縁起の良い瑞獣(ずいじゅう)です。
鳳凰の腹の下だったらしい場所にある怪しい洞窟には、金城霊沢の由来を記した「金城霊沢碑(きんじょうれいたくひ)」があります。
金城霊沢碑の高さは1.2m、厚さ33cm。根生川石(ねぶかわいし)と呼ばれる伊豆石の1枚岩で、1851年に十三代藩主、前田斉泰(なりやす)によって建立されたもの。
題額の下に書いてある銘文は津田凰郷、銘は渡辺栗、書は市河米庵、江戸谷中の石工、田中文学が彫りあげた。
「金城霊沢碑」の題額は十三代藩主、前田斉泰(なりやす)の直筆を石に彫ったもの。
作業員の方に聞いた話ですが、鳳凰山の上で除草や伐採などの作業を行う際は、十三代藩主、前田斉泰(なりやす)に敬意を表し、必ず邪気払いをして望むそうです。
邪気払いがどんなものかはヒ・ミ・ツとのことでしたが、必ず加賀棒茶を一杯頂くとのこと。
棒茶とか棒ほうじ茶ってあまり全国的ではないのかな?。
石川県では普通に売られていますが、棒茶の中でも、加賀棒茶は高級品です。
味は、ほうじ茶をもっと香ばしく濃いめにいれたような、苦味のない飲みやすいお茶です。