いぼとり石
金沢神社の石の鳥居のそば、金城池の岸にある、ちょうど一抱えサイズのデデン!とした石が「いぼとり石」です。
石の形は楕円形で、横80cm、縦50cmほど。
丸い石の真ん中にお尻の割れ目のような線があって、お尻のよう。安産型のなかなかの美尻です。
この石でイボをこするとイボが落ちるという言い伝えがあるので、「いぼとり石」と呼ばれています。
立て看板には「いぼとり石」と書かれていますが、古い本には疣石(いぼいし)と書かれています。
奥方が取り寄せた石
いぼとり石は、元々、石川県七尾市中島町(旧鹿島郡中島町町屋村)にあった石で、真龍院(しんりゅういん:十二代藩主、前田斉広(なりなが)の正室)が取り寄せて梅林に置いたものを、後に現在の場所に移動させたとのこと。
わざわざ取り寄せたくらいですから、加賀百万石の奥方であってもイボには悩んだんでしょうな。
イボなんて相談しにくいし、皆様けっこうお悩みのよう。
いぼとり石の対岸で人間ウォッチングしていると、
靴を脱いで足の裏をこする人(魚の目か?)、石を撫でた手で顔をこする人、背中をこする人(背中ニキビ?)・・。
尻がイボ痔なのか、腰掛ける人も。