小糸桜
小糸桜(こいとざくら、おいとざくら)は、花見橋を根上の松の方向へ渡ると、井戸から生えている奇怪な桜です。
桜の種類はソメイヨシノ。井戸は本物でちゃんと水があります。
小糸とは、侍女の名前で、こいと、とも、おいと、とも呼ばれます。
悲恋の恋桜
小糸桜にはこんな伝説があります。
昔、小糸という名前の美しい侍女がいました。
小糸は殿様から求婚されましたが、想い人がいたため断りました。
小糸は無礼者として手打ちにされ、この井戸に投げこまれました。
いつの頃からか・・
小糸の投げ込まれた井戸から桜が生え、小糸の身代わりのように美しい花を咲かせるようになった・・
小糸さんは断ることができず、困り果ててみずから身を投げた、という話もあります。
井戸は囲いの中にあるので近づくことはできませんが、聞いた話では、井戸の底からではなく井戸の壁から生えているとのこと。
小糸さんの伝説が本当かどうかは分かりませんが、井戸の壁を壊すことなくこんなに綺麗に花を咲かせるのは、やっぱり小糸さんの想いの力なのかも。
案内人
好きな人に逢いたくて生えてきたのかもね。綺麗に咲けばきっと見に来てくれると・・。
桜はソメイヨシノなので、4月初旬が見ごろです。
小糸桜が咲く頃は、花見橋の周辺は桜のトンネルになるので、小糸さんに思いを馳せながらお花見してみては?。