案内人の気まぐれルート

兼六園にある滝4つと幻の滝めぐりコース

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時雨亭でお茶を頂き、滝を満喫するコース

兼六園の中を流れる曲水は、滝となっていくつかの池に落ちています。
現在の滝の数は4つですが、実は・・。

滝めぐりコース:所要時間2時間ほど
コース概要:桂坂料金所→ひさご池→黄門橋→時雨亭→梅林→千歳台→眺望台→桂坂料金所

滝めぐりコースのマップ。

翠滝(みどりたき)

翠滝(みどりたき)は、ひさご池に落ちる滝です。

「夕顔亭」が建てられた際に、茶の湯の沸く音と、滝の音を楽しむために造られた滝で、特徴としては、滝つぼがありません。

翠滝(みどりたき)、ひさご池に落ちる滝つぼの無い滝

マップの①から、翠滝の上流(流れ落ちる元)が見えます。

名前のない滝

翠滝(みどりたき)から、真弓坂側のひさご池の端っこに、もう一本の滝があります。この滝には名前がありません。

排水の都合で造られた滝らしいが詳しいことは不明です。

名前のない滝、・・おわかりいただけただろうか・・

長谷池に落ちる滝2つ

時雨亭にある長谷池に落ちる2本の滝が、男滝と女滝です。

この滝は、時雨亭からしか見ることができません。

時雨亭は有料で、庭園を眺めながら、抹茶、煎茶、季節のお菓子を頂くことができます。

時雨亭で一服。

作業員のお姉さん達に聞くと、2本の滝に名前は無いらしいが、作業の都合上、男滝、女滝と呼んでいるとのこと。

このあたりには、カワネズミという、水にもぐって魚を捕まえるネズミの仲間がいます。
カワネズミを狙って、イタチの仲間テンもすんでいます。

彼らは夜行性なので姿は見せませんが、池をながめるための蹲踞石(そんこいし)に、彼らの立派なウンコが乗っています。

マップの②から、2つの滝の上流(流れ落ちる元)が見えます。

常磐ヶ丘にある見えない滝

常磐ヶ丘には、観光客からは見えない場所に滝があります。

霞ヶ池から、白龍湍へ向って落ちる滝です。

黄門橋の上にのって、霞ヶ池方向に望遠カメラを向けると、高さ2mほどの、石がゴロゴロした滝が見えます。

幻の滝

明治初期まで、兼六園にはもう1本、滝がありました。

霞ヶ滝(かすみがたき)という滝で、現在の上坂口のトイレの真裏にある急斜面が、霞ヶ滝の跡です。

白い矢印の場所。ほぼトイレの裏の急斜面。

辰巳用水が作られた頃、用水を山崎山あたりで三本に分け、うち1本を霞ヶ滝に流していました。

江戸幕府に対するカムフラージュとして造られた滝で、
「辰巳用水は、金沢城内に(戦に備えて)水を引くためではないよ。あくまで防火用ですよ。」という言い訳に使ったのだ、という話が残っています。

兼六園の向かいに見える卯辰山からは、霞ヶ滝から落ちる水しぶきが霞のように立ち登って見えたほど立派な滝だったとか。

園内にある霞ヶ池の名前は、霞ヶ滝から水を引いていたところから付けられたものです。

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