乙葉松
乙葉松は、千歳台の地蔵堂を正面に見て左手にある、枝分かれした背の低い松です。
舟の錨(いかり)に似た姿から、錨松(いかりまつ)とも呼ばれています。
十三代藩主、前田斉泰(なりやす)の侍女、乙葉(おとは)が、みずから育てた盆栽を献上したので「乙葉松」、と呼ばれています。
松が根元から枝分かれするのはとても珍しく、多行松(たぎょうしょう)と呼ばれ、また、7本という縁起の良い数だったため、縁起物として献上したとのこと。
現在は、台風などで枝が折れてしまい、幹は7本ではありません。
案内人
残っている幹は5本。うち1本は切り株状態なので、見た目4本です。
台風の前日、支柱が立てられ、枝が吊られた乙葉松。