白龍湍
白龍湍は、黄門橋の下からひさご池に向けて流れる曲水の呼び名です。
白龍湍の「湍(たん)」とは、急流や早瀬のことです。
現在は、当時よりも水流が少なくなっているため、白龍を見ることはできません。
白龍のごとく
白龍湍は、噴水からの流れと霞ヶ池から滝として落ちてくる流れがぶつかり合うように作られていて、黄門橋の下あたりから、ひさご池へ向う細くなった曲水でさらに流れが加速するように作られています。
昔の兼六園は現在と違って水量が多く、ぶつかり合う水流が白い水しぶきを上げて流れていたので、白龍湍(はくりゅうたん)と呼ばれています。
(矢印は曲水の流れ)
水流が少なくなった現在では、白龍の姿を見ることはできません。
現在は、カラスが水浴びできるほどの水量です。
おいこら、カラス。
豪雨の日は水流が多くなるのでは?、と思いますが、
曲水に流れる水量は濁龍にならないよう作業員によってちゃんと調整されています。(園内の滝や曲水以外の水路に水を横流しして調節できるそうです。)
水量が減ったのは、そもそも治水によって水源である犀川の水量が減ったのと、辰巳用水がところどころゴミなどで詰まりやすくなったためです。
白龍湍のカタクリの花
「白龍湍」とかかれた立て看板の下。ひらべったくなっている苔地には、カタクリが群生していました。
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現在は、絶えてしまったようで、カタクリを見ることはできません。