桂の木(かつらのき)
桂坂(かつらざか)の名前の由来となった桂(かつら)の大木で、桜ヶ丘のトイレの近くの苔地にあります。
苔地の奥、桂坂側の白い木が、桂の木。
桂の木の葉っぱはハート型なので、カップルや夫婦で写真を撮ると幸せになると言われ、かつて大勢の観光客が根元で写真を撮っていました。
根元を踏まれた桂の木は、根っこが傷んで弱り、枯れて折れ、根株だけになっています。根株からは枝が伸びて葉がついているので、死んではいないのですが。
根株だけでも、大木だったことがわかるほど。
樹木は以外に広範囲に根っこを伸ばしているので、根の上にある地面が踏み固められると、根っこが痛んで枯れてしまうのです。
以降、痛みの激しい樹木の周りには石、溝、竹の柵、ロープなどで囲いが造られ、立入りができなくなりました。
昔の人はマナーを知らなかったんだなあ、なんてバカなんだ、って思いました?。
残念ですが・・。
桂の木の由来を書いた看板の周囲の苔はむしれて、地面がむき出しになっています。
黒矢印の先に桂の木があって、桂の木と一緒に写りたいために、看板の横に立つ人がたくさんいるんです。
自分一人だし
固いこと言うなよ
誰も見てないし
子共が勝手に
写真撮りたいし
知らなかった、わからなかった、
ちょっとくらいいいじゃん
金払って遠くから来てんだよ
桂の木を枯れさせたのは、そんな人たちなのです・・。今も昔も何も変わっていません。