ハシブトガラス
ハシブトガラス
分類:鳥網 スズメ目 カラス科
英名:Jungle Crow
学名:Corvus macrorhynchos
体長:60cm
鳴き声:カーカー、アワーアワー
分布:留鳥
森林のカラス
兼六園でよくみるハシブトガラス、英語では「Jungle Crow」。本来は森林にすむカラスです。
日本では街中にすみ、動物の死体よりも生きた獲物やヒトの出すゴミの方がお好み。小鳥、カエル、ヘビ、揚げ物などの脂っこい食べ物を好みます。
貝、クルミ、カメなどを道路に置いて車に踏ませて食べるなど、なかなかの知恵者です。
鳴き声は、カーカー、アワーアワーなど澄んだ声。オデコがもっこりしているのが特徴。
千歳台の芝生で何か探すハシブトガラス。
金沢城跡公園はカラスのねぐら
兼六園の隣にある金沢城跡公園は、県内最大のカラスのねぐらです。
秋から冬にかけて大きな群れをつくる習性のあるカラス達は、観光客が帰っちゃう夕方になると兼六園にいったん集合。
山崎山の曲水で一風呂浴びてさっぱりしてから、金沢城跡公園へ大移動します。
「カラスの行水(風呂時間がとても短い様子)」ということわざがありますが、アレはウソ。カラスは丹念に、何度でも水浴びします。
園内のカラスは、苔を堀りかえして虫やミミズを探したり、小鳥の巣を襲ったりする悪さもしますが、園内で巣はつくらない模様。
園内の樹木は頻繁に手入れされるので、警戒して巣をかけないのでしょう。
カラスの賢さ
接近しても逃げないハシブトガラス。「誰かな?。何かする?。」
危害を加えないヒトだと判断すると逃げない。興味を持ってじっと見てたり、寄ってくる。
子育て中や近くに巣がある場合、攻撃してくることもありますが、反撃すると顔を覚えているので、似たような人も次から攻撃されます。
好きな人や興味のある人の顔は犬並みにしっかり覚えていますが、嫌いな人の顔はわりとウロ覚えです。
手に棒状の物(傘とか)や投げやすそうな者(石、携帯、メガネ)を持っている人も警戒されて、攻撃されます。
野鳥といつまでも仲良く暮らすお約束
カラスにかぎらず、園内の鳥にお菓子や団子を与えてはいけません。
お菓子や団子は人の食べ物で、カラスの食べ物ではありません。
人はカラス以外の小鳥に与えているつもりでも、カラスには誰にくれた物だかわかりません。
人の持ち物はくれる物、食べてもいい物、と認識すると、いずれ、置いてある袋や手荷物やゴミを狙ったりするようになります。
人に危害を加えるようになると、駆除の対象となり撃ち殺されます。
野鳥はペットではありません。いつまでも仲良くいられるために、少しだけ良い感じの距離を保ちましょう。
動物園でコビトカバのエサをネコババするハシブトガラス。
ハシボソガラス