カワセミ(翡翠)
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カワセミ
分類:鳥網 ブッポウソウ目 カワセミ科
英名:Kingfisher
学名:Alcedo atthis
体長:17cm
鳴き声:ギィーーー、ジジジジ
分布:留鳥
翡翠色の三頭身
カワセミは、水辺にくらす金属光沢な青緑色の鳥で、一年中見ることができます。
宝石の翡翠(ひすい)と同じ漢字を書いて、カワセミと読みます。
キラキラと美しい姿から、水辺の宝石、渓流の宝石とも呼ばれます。
クチバシが長く、頭でっかちで短足。見た目の大きさはスズメくらいです。
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木や石に止まるのは上手ですが、平地を歩くのは苦手です。
翡翠色の二頭親
水中へダイビングして魚、エビ、カエルなどをとらえる習性があり、水辺を探せば見つけることができます。
青いキラッとしたのが、チャポンと水音をたてて飛び立つ・・そんな姿が見られたら、木の枝に止まっていないか探して見ましょう。
オスもメスも羽の色は同じですが、オスのクチバシは上下とも黒色、メスは下クチバシだけオレンジ色です。
園内では、瓢池(ひさごいけ)周辺をナワバリにしているカワセミ、放生池周辺をナワバリにしているカワセミがいるようです。
長谷池(はせいけ:時雨亭の池)、鶺鴒島(せきれいじま)の曲水、まれに霞ヶ池にもカワセミがいるので、放生池のカワセミがお出かけしているのか、もしかしたら長谷池をナワバリにしている第三の個体がいるのかもしれません。

探し方
カワセミは、エサを捕った時くらいしか鳴かないのと、警戒心が強いのと、体が小さいので探すのは難しいです。
鳴き声は、錆びたブレーキの自転車で坂道を下る時の音が遠くから聞こえたような、ギーーーーー。
兼六園では瓢池の中にある小島(岩島)や、名前の無い滝の近くで枝に止まって水面を見ています。
金沢神社の放生池、鶺鴒島、霞が池にいることもありますが、アオサギやカルガモなど他の鳥がいると姿を隠します。
お気に入りの枝にとまって水面をじっとながめていることが多いです。
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キラッと飛んだ姿や、チャポンとダイビングする音が聞こえたら、少し高い場所の枝や石にとまっていないか探してみましょう。
カワセミは、とらえたエサを枝や石などに叩きつけて半殺しにしてから呑み込む習性があるので、飛び去っても近くにいます。
瓢池(ひさごいけ)周辺で、望遠レンズ付きの一眼レフと三脚を持ったおじさん達を見つけたら「カワセミですか?」と聞いてみましょう。
園内にはカワセミ大好きおじさん、通称カワセミおじさんがいます。おじさん達を見つける方がカワセミを見つけるよりも簡単です。
