成巽閣の赤門
兼六園内にある成巽閣の入り口は赤門です。
兼六園内へ入園しなくても成巽閣へ入ることができますが、門が違う。
これはこれで立派な門ですが、成巽閣の正面は赤門です。
なぜ赤門?
東京大学(東大)の赤門が、元々加賀藩の江戸屋敷の正門だったのは有名です。
江戸時代、江戸城の将軍家と親戚でなければ赤門を作ることは許されませんでした。
赤門を許されることはたいへんな名誉。
赤門自体が水戸黄門の印籠のような、頭が高~い!控えおろう!、的な役割を果たしたのでしょう。
なぜそんな赤門が兼六園にあるのでしょう?。
成巽閣は、元々は、巽御殿(たつみごてん)と呼ばれた屋敷の一部です。
巽御殿(たつみごてん)は、江戸にある加賀藩の屋敷(後の東大の赤門)から帰郷した真龍院(十三代藩主、前田斉泰(なりやす)の母)のために作られた隠居屋敷なので、加賀藩の江戸屋敷だった東大の赤門と同じ門構えなのです。
成巽閣は水曜日は休館しているので、赤門が閉まっている姿を見るには水曜日にGO。
成巽閣は有料で内部を見学できます。
武家屋敷というよりは、女性らしいこまやかな作りで、庭園も丸っこくやわらかい感じです。
だるま
北陸新幹線グランクラスの青色は、成巽閣の中にある『群青の間』の色を再現したものです。しかし、現在の技術を持ってしても、まったく同じ色には再現できなかった、とされています。