汐見橋(しおみばし)
夕顔亭の前にあるひさご池にかかる木の橋が、汐見橋(しおみばし)です。
園内にうっそうとした木が少なかった頃、橋から海が見えたため、汐見橋と呼ばれています。
ほんどに海、見えたの?。話し盛ってない?。
金石港が見えたらしい
汐見橋から海の見える方向を見るとこんな感じ。
地理的には金沢駅方面のもっと向こうに金石港(かないわこう)がありますが、木のスキマから見えるのは、かすんだビル群です。
海が見えた証拠は石浦神社にあり
兼六園の真弓坂(まゆみざか)の近くにある石浦神社(いしうらじんじゃ)には、でっかい常夜燈(じょうやとう)があります。
石浦神社の常夜灯は灯台の役目も兼ねていて、遥か彼方の金石港(かないわこう)からも常夜灯の灯が見えた、と記録されています。
汐見橋と常夜灯はほぼ同じ高さにあるので、汐見橋から海が見えた、というのは、誇張でもウソでもないのです。
殿様は、汐見橋から遠く離れた海を見つつ、背後からはひさご池に落ちる滝、翠滝(みどりたき)の爆音を波の音のように聞いて楽しんでいたのかもしれません。
汐見橋の真下にいるモノ
冬の汐見橋。
滑ると危ないので菰(こも)が敷かれています。
年に1人か2人、落ちる人がいます。
落ちた人は鯉の餌食に・・・されませんが、落ちないでね。