獅子巌
兼六園の三名石の一つ、常磐ヶ丘にある獅子巌(ししいわ)です。
獅子巌は、黄門橋(こうもんばし)を、ひさご池方向から栄螺山(さざえやま)方向に渡ろうとすると、橋の真正面より少し左にいます。
黄門橋と獅子巌。
獅子巌は、思ったより小さく、苔が生えて風景に同化しているので見逃しやすいです。
獅子巌の由来
獅子巌(ししいわ)は、名前の通り獅子の形をした岩です。
獅子に見える?。左が頭、右がしっぽ。
獅子といっても、ライオンではなくて、唐獅子牡丹の獅子。
黄門橋のある場所周辺は、謡曲「石橋(しゃっきょう)」のワンシーンを表してつくられています。
その中で、菩薩如来のお使いとして主人公の前に現れる獅子の姿を現しているのが、獅子巌です。
謡曲「石橋(しゃっきょう)」については、こちら。
黄門橋(こうもんばし)、橋の向こうはあの世
獅子巌自体は、彫って作られたのではなく、獅子の形をした自然石です。
兼六園の三名石(虎石、竜石、獅子巌)はすべて自然石で、元々、七尾城(ななおじょう:石川県七尾市)にあったものを運んできた、と言われています。