月見灯籠と月見橋
月見橋を渡ると、大きな赤松根元にずん胴の大きな灯籠があります。
月見灯籠です。
高さは2mほど、傘は直径1・9m、角の無い丸みのある火袋に、満月のような丸い穴(火照口)が4つ開いています。
白い御影石で作られているのはお月様の白っぽい月光に似せて作られているため。
大きな赤松の脇に灯籠があるのも、松の木陰の暗い場所で灯籠の白さが際立つため。
月見灯篭をお月様に見立てて、お月様が出ていなくても月見が楽しめる、という趣向で設計されています。
明かりを灯すとどんな感じなんでしょうね。
月見橋、玩月橋
霞ヶ池の虹橋を渡って、曲水の上流へ向かうと、平べったくて、砂利に覆われた木の橋がかかっています。
月見橋(つきみばし)です。
橋に手すりや欄干はなく、丸太を並べて砂利を敷いてある素朴な橋で、周囲の灯籠や大きな松の景観を邪魔することなく溶け込んでいます。
月見橋は、月見灯籠に灯した火と、遠い山々から昇った月を共に楽しむことができるように設計されていて、月見橋の別名は、玩月橋(がんげつばし)です。
月見橋はペッタンコの木の橋に見えますが、本来は木の橋の上に土と砂利をかまぼこ型に持った土橋です。
渡る人が多くて平らになっていますが、雨が降ると橋の両サイドに雨水が溜まることから、橋の両サイドが橋の真ん中部分よりも低くなるかまぼこ型だった名残りが見られます。