マグニロストリスは白亜紀後期の中国にすんでいた角竜類です。
頭骨しかみつかっていませんが、プロトケラトプス科に含まれる仲間です。
マグニロストリス(頭骨)
学名:Magnirostris dodsoni(マグニロストリス・ドッドソニ)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 鳥盤目 周飾頭亜目 角竜下目 プロトケラトプス科
時代:中生代 白亜紀後期
体長:推定2.5cm
発掘地:中国 内モンゴル自治区 バヤン・マンダフ累層
学名の意味:大きいクチバシ
大きなクチバシ
マグニロストリスは白亜紀後期(カンパニアン:約8360万年前~約7210万年前)の中国にすんでいた角竜類です。
推定体長2.5m~3.5m、推定体重20~30kg。
約2.5mだったとすると、ヒトと比べるとこれくらい。
マグニロストリスの頭骨です。
学名の由来となった上あごの大きいクチバシがあり、奥歯は木の葉型で小さめです。
バガケラトプスに近縁か?
マグニロストリスは2003年に発表された角竜類で、頭骨しか見つかっていませんが、プロトケラトプス科に含まれています。
周飾頭類の分類ではここらへん。
プロトケラトプス科の中ではバガケラトプスに近い仲間ではないか、とされていて、小さいフリル(えり飾り)を持ち、鼻ヅラか眼窩の上に小さいコブか角があったと推測されています。
同属であった場合、マグニロストリスの学名は消えちゃいます。
マグロニストリスやバガケラトプスは原始的な角竜類に見えますが、プロトケラトプス科の中では後期に現れていて、原始的な姿を残したまま進化した角竜類です。 続きを見る
バガケラトプス、原始的な体型を維持したまま進化した角竜類
マグニロストリスやバガケラトプスなどがトリケラトプスなどの大型角竜類に進化したとする古い資料もありますが、マグニロストリスやバガケラトプスの生きていた時代には、プロトケラトプス科とケラトプス上科はすでに別系統に分かれています。