ネメグトバーター
ネメグトバーターは、中生代 白亜紀後期のモンゴルにすんでいた絶滅哺乳類です。
中生代に繁栄した「多丘歯類(たきゅうしるい)」という絶滅した哺乳類グループに含まれます。
「多丘歯類」は、「中生代のげっしるい(齧歯類)」と呼ばれるほど、現生のネズミやリスの仲間に似たグループです。
ネメグトバーター
学名:Nemegtbaater gobiensis(ネメグトバーター・ゴビエンシス)
分類:哺乳網 多丘歯目 科未定
時代:中生代 白亜紀後期
体長:15cm
発掘地:モンゴル
学名の意味:ネメグト盆地の英雄
中生代のリス
ネメグトバーターは、中生代 白亜紀後期のモンゴルにすんでいた絶滅哺乳類です。
体長は15cmほど、シマリスくらいの大きさです。
げっ歯類のような大きな前歯を持つのが特徴で、樹上で木の実や木の葉を食べていたと考えられています。
ネメグトバーターは、中生代に繁栄した絶滅哺乳類グループ「多丘歯類(たきゅうしるい)」に含まれます。
「多丘歯類」は、中生代を通して最も繁栄した哺乳類グループで、「中生代のげっしるい(齧歯類)」とも呼ばれます。
「小型で植物食」という、現生の哺乳類で例えるとネズミやリスのような役割をしていました。
「多丘歯類」は、植物をかじって食べるための大きな前歯を持ち、前歯の後ろには、かじりカスをポイポイ捨てるための隙間(歯隙)も持っています。
これは、現生のネズミやウサギと同じつくりです。
しかし、奥歯は横一列に同じ高さの3つのでっぱりが並ぶという、多丘歯類オリジナルの歯です。
「多丘歯類」は、中生代に繁栄した哺乳類グループの中で唯一、白亜紀末の大絶滅を生き残り、なおかつ、新生代に入ってもさらに繁栄を続けたグループです。
しかし、現生のリスやネズミの仲間が繁栄すると急速に衰退し、新生代の始新世末(3300万年前)までに絶滅しました。