新生代の生物 絶滅哺乳類

プルガトリウス、最古の霊長類

プルガトリウス

プルガトリウスは、新生代 暁新世の北アメリカにすんでいた原始的なサルの仲間です。

サル目(霊長類)としては最古の種類で、恐竜類が絶滅した『白亜紀末の大量絶滅』のすぐ次の時代から化石が見つかっています。


プルガトリウス
学名:Purgatorius sp.(プルガトリウスの一種)
分類:哺乳綱 サル目 不明(プレジアダピス類か?)
時代:新生代 古第三紀 暁新世
体長:推定頭胴長10cm
発掘地:アメリカ モンタナ州
学名の意味:プルガトリーヒル(地名)のもの

プルガトリウス

プルガトリウスは、新生代 古第三紀 暁新世(ダニアン:約6600万年前~約6160万年前)の北アメリカにすんでいた最古のサル目(霊長類)です。

白亜紀末期の地層からも化石が見つかっている、とされていましたが現在は否定されています。

頭胴長は推定10cmほど。

ヒトと比べるとこれくらい。

化石は歯とアゴの一部、足首の関節しか見つかっておらず、サル目(霊長目)に分類しない研究者もいますが、見つかった足首の関節は可動域が広く、サル目(霊長類)に分類しないとしてもサル並みに木登り上手だったのではないか、とされています。

イラストはツパイに似せて描いています。

↓ツパイの一種。

photo by :pixabay

イチイチ君
ツパイの仲間(ツパイ目)はサル目(霊長類)やヒヨケザル目に近いグループです。ツパイの仲間はサル目(霊長類)に似た特徴を持つため、かつてはサル目(霊長類)に含まれていました。

プルガトリウスの生きていた時代と初期のサル目

プルガトリウスが生きていた時代は、新生代 古第三紀 暁新世(中生代 白亜紀末期の大量絶滅後の時代)で、地球全体の気温が高く、世界中で熱帯雨林が広がっていました。

プルガトリウスのすんでいた北アメリカにも亜熱帯性の森林が広がっていました。

果実をつけるタイプの樹木も同じ時代に繁栄し始めたことがわかっていて、初期のサル目(霊長類)の仲間は、広がった森林の樹上で果実や昆虫を食べる方向へ進化した、と考えられています。

また、多くの哺乳類が色を見分けるのを苦手としますが、ヒトを含め、昼行性のサル目(霊長類)の多くは哺乳類の中でも多色を見分ける目を持ちます。

これは果物の熟れ具合や毒の有無を目視で確認する必要があったため、という説があります。

イチイチ君
夜行性であるイヌやネコは数色しか見分けることができませんが、決して目が悪いわけではありません。明暗には非常に敏感で、暗視カメラのような目を持ちます。

サル目(霊長類)の両目が顔面の前に並んで付いているのは、枝から枝へ移動する時に距離を測る必要があったため。
親指が他の指と向かい合うのは、枝や果実をつかむためです。

ヒトもまたサル目(霊長類)の一種なので、プルガトリウスも持っている上記の特徴を引き継いでいます。


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