恐竜類

スコミムス、歯の数は130本、帆を持たないスピノサウルスの仲間

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スコミムス

スコミムスは、白亜紀前期のアフリカにすんでいた恐竜です。

顔は幅が狭い&細長く、現生のガビアル(魚食性のワニ)に似た口先をしているのが特徴です。

スコミムスの含まれるスピノサウルス科の恐竜は、円錐形の歯やワニに似た口先を持つグループで、化石はかつて水辺だった場所からしか発見されていません。

スコミムスを含むスピノサウルス科の仲間は半水生の恐竜だったのではないか、と考えられています。


スコミムス(頭骨)
学名:Suchomimus tenerensis(スコミムス・テネレンシス)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 竜盤目 獣脚亜目 スピノサウルス科
時代:中生代 白亜紀前期
体長:11m
発掘地:ニジェール
学名の意味:ワニもどき(スクス=ワニ、ミムス=もどき)

ワニ顔の恐竜

スコミムスは、白亜紀前期のアフリカにすんでいた恐竜で、体長は11m。

恐竜映画『ジュラシックパークⅢで』でティラノサウルスと戦っていた、背中に帆のある顔の長い大型恐竜、スピノサウルスの仲間です。

スコミムスはスピノサウルスの仲間ですが、背中には帆がありません。

顔だけでも長さが1mくらいあり、幅のせまい、細長い顔をしているのが特徴です。

 
 
スコミムスの頭骨を上から見ると、幅はこんな感じ。狭くて長い頭骨です。

半水生の特徴

スコミムスが何ゆえこんな顔をしているのかというと水の中で魚をとるためで、化石の酸素同位体の分析から半水生の生活をしていたことが分かっています。

ティラノサウルスやアロサウルスなど、肉食性の獣脚類はカーブを描くナイフのような薄い歯を持ち、獲物に突き刺したり、皮や肉を裂いたりしますが、スコミムスの歯は円錐形でカーブがありません。

これは、魚などのすべる獲物を逃がさない造りです。捕まえたら丸呑みすればよいので肉を裂く歯はいらないのです。

歯の数も130本と多いのが特徴で、魚食性のワニなども歯の数がとても多いです。

どうやって魚を獲った?

スコミムスやバリオニクスなどのスピノサウルス類は、かつて水辺だった場所からしか化石が見つかっていないので、図鑑などではこんな感じで水辺で魚を狙っている姿で描かれることが多いです。

 
 
スコミムスはそもそも体長11m、丈は2m、頭骨だけでも1mほどあります。

歩けるほどの浅い水深で、長い鼻先を水中に突っ込むと鼻先は無事ではないような・・。
 
 
こんな感じで水中に沈んだまま獲物を襲ったんじゃないかと思うんですが、どうでしょう。

やっぱり水中から獲ったんじゃ・・

頭骨は、眼窩(がんか:目の穴)がいちばん高い位置にあって、眼窩と鼻の穴がほぼ水平に水面から出ます。

目の先には小さいトサカが一つあります。

水面に沈むと姿が見えなくなっちゃうので、個体識別の目印としてトサカや帆を水面から出しているほうが都合がよかったのかもしれません。

目線の先にあるので、獲物に照準を合わせる照準器だったのかもしれない。
 
やっぱり獲物は水中から襲ったんじゃないかなあ。

半水生にしては後肢が長いし、尻尾は陸生の獣脚類とさほど変わりません(半水生の生物の尻尾は水をかきやすいように面積が広い)。
なので、陸上でも獲物を狩ることができた説が根強くあります。
しかし、頭骨はワニくらいに水生に適応しているので、陸上では何を襲ったのやらという、矛盾。

管理人
近年、翼竜の首の骨にスピノサウルス類の歯が刺さった化石が見つかっているので、水辺に来た生き物なら何でも襲ったのかもしれません。







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