アオダイショウ(青大将)は日本の本州にすむヘビで、本州ではいちばん大きなヘビです。
最大体長2m。
見た目は大蛇ですが毒はありません。
オリーブグリーンの体色に、ぼやけたシマ模様が数本あるのが特徴です。
アオダイショウ(青大将)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 鱗竜形下綱 ヘビ亜目 真蛇下目 ナミヘビ科
学名:Elaphe climacophora(エラフェ・クリマコポラ)
英名:Japanese Rat Snake(ジャパニーズ ラット スネーク)
体長:1~2m
生息地:日本
アオダイショウとは
アオダイショウ(青大将)は、本州でいちばん大きなヘビです。
体長は大きいもので2m。
ちょっとした大蛇(だいじゃ)ですが毒はありません。
オリーブグリーンの体色にぼやけたシマ模様が数本あるのが特徴で、体色は基本的にオリーブグリーンですが、個体差なのか地域差なのか、黒っぽいアオダイショウ、灰色っぽいアオダイショウも多いです。
まれに、真っ白大将、真っ黒大将もいますが、激レアです(天敵に見つかりやすいのでしょう)。
2017年の秋に見つけた金色のアオダイショウ。
脱皮前だと白っぽくなるらしいので、黄色~金色に見える個体もいるらしい。
次の年も見たいし、同じ場所にいて欲しいので、そっとしておいた。(ちょっと触らせてもらったけど)
民家が好き
アオダイショウは木登り上手なヘビで、民家の周辺を好みます。
納屋の梁や天井に登って、蚕(かいこ)を食害する鳥やネズミを好んで食べてくれることから、家の守り神、蚕(かいこ)の守り神とされています。
民家が好きなので、
玄関先でとぐろを巻いてひなたぼっこしていたり、物置の戸を開けたら中で寝ていたり、納屋の天井から降ってきたりします。
見た目が大蛇なのでびっくりしますが、大人しいヘビなので、ほっとけば勝手に逃げていきます。
アオダイショウの巣は、カエルやモグラなどが掘った地面の穴を利用して地中に作りますが、天井裏や床下なんかでイイ感じの戸板のスキマがあれば巣にします。
シマヘビとの違い
シマヘビとアオダイショウの区別は簡単。
シマ模様が、”ぼやけてはっきりしないけどシマ模様はちゃんとある”のがアオダイショウ。
シマ模様がマジックで描かれたようにクッキリしていて、シマ模様の本数が数えられるのがシマヘビ。
近づくとこうなる
シマヘビやマムシは短気で、近づくだけで鎌首を持ち上げて威嚇してきますが、アオダイショウは小突いたり触ったりしなければ威嚇してくることすらありません。
脅かさなければカメラで接近しても威嚇してこないので、観察し放題。
大人しいからってバカにして棒で叩いたり石を投げたりしないでね。
冬眠あけや若い個体はわりと短気なので、うっかり踏んづけたりすると怒ります。
怒って鎌首を持ち上げたら逃げてください。毒はありませんが噛まれると痛いです。
アオダイショウの幼体は茶色の体に大柄のマダラ模様があり、マムシ(有毒)によく似ています。
マムシはカエルがたくさんいるようなジメッとした水辺を好み、街中には住みませんが、まれに鳥に捕まって運ばれる最中に落とされるヤツもいますので、知らないヘビには近づかない&触らないようにしましょう。