マメンチサウルス
マメンチサウルスはジュラ紀後期の中国にすんでいたアジア最大の竜脚類です。
最大体長は26m、体長の半分は首。とっても首の長い恐竜です。
マメンチサウルス(胴体)
学名:Mamenchisaurus hochuanebsis(マメンチサウルス・ホチュアネンシス)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 竜盤目 竜脚形亜目 竜脚下目 マメンチサウルス科
時代:中生代 ジュラ紀後期
体長:23.2m
発掘地:中国 四川省 重慶
学名の意味:馬門渓(マーメンシー:中国の地名)のトカゲ
アジア最大の竜脚類
マメンチサウルスは中生代 ジュラ紀後期(約1億6120万年前~約1億4500万年前)の中国にすんでいた竜脚類です。
最大体長26m、推定体重40t~50t、アジア最大の竜脚類です。
首が非常に長いのが特徴で、首だけで胴体+尻尾と同じくらいの長さです。
福井県立恐竜博物館のマメンチサウルスの復元模型です。
まさに”どうしてこうなった”。とほうもなく長い首。
マメンチサウルス・ホチュアネンシスの胴体。
写っていませんが、頚椎(けいつい:首の骨)の数は竜脚類の中でもっとも多い19個です。
頚椎の下側に沿う細長い骨は、頸肋骨(けいろっこつ)。
頸肋骨は長い首を支える骨で、マメンチサウルスの頸肋骨は細くて長いです。
首を垂直に持ち上げたり、首を曲げて胴体に乗せるなどという姿勢は、頸肋骨が首の皮からハミ出ちゃうという非常に恐ろしいビジュアルになるので、不可能なのです。
マメンチサウルスの分類
マメンチサウルスの分類はここらへん。
マメンチサウルスやシュノサウルス、オメイサウルスなどは、ケティオサウルス類(原始的な竜脚類から少しだけ進化したグループ)の中でもちょっと変わっていて、アジアだけにすんでいた仲間です。
マメンチサウルスはディプロドクス類やカマラサウルス類などよりも原始的なグループなわりに、ディプロドクスとカマラサウルス両方に似た特徴を持っています。
マメンチサウルス・ヤンギ(Mamenchisaurus youngi)の頭骨。
鼻ヅラが短めで、少しカマラサウルスに似ています。
竜脚類では非常に珍しく、鞏膜輪(きょうまくりん:眼球を支えるドーナツ型の骨)が残った化石です。
下の描いてみた!のマメンチサウルス・ホチュアネンシスはディプロドクスのような長めの頭骨です。
マメンチサウルス、描いてみた
マメンチサウルス・ホチュアネンシスを描いてみました。
マメンチサウルス・ホチュアネンシスは、カマラサウルス的なマメンチサウルス・ヤンギとは違い、ディプロドクスのような顔です。
真横から見た姿で描こうとするとスケッチブックに収まらない。
真正面で描くとスケッチブックいっぱいに顔面で、遠~くに胴体。
どうしてここまで首が長いんだか、不思議な体型です。