恐竜・鳥脚亜目 中生代の生物

ボロン、イグアノドン類の子ども

ボロンは、白亜紀前期の中国にすんでいたイグアノドン類の幼体です。

成長しても体長3m程度の小型イグアノドン類の幼体であると考えられています。


ボロン
学名:Bolong yixianensis(ボロン・イーシャネンシス)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 鳥盤目 鳥脚亜目 イグアノドン上科 科未定
時代:中生代 白亜紀前期
体長:約40cm
発掘地:中国 遼寧省 寧城県
学名の意味:小さな竜

恐竜のこども

ボロンは、白亜紀前期(アプチアン:約1億2500万年前~約1億1300万年前)の中国にすんでいたイグアノドン類の幼体です。

学名の意味は、中国語で「小さな竜」。

成体になっても体長3mほどの小型のイグアノドン類だと考えられていて、ボロン自体は体長約40cmほどです。

ボロンの頭骨です。
ボロン

イグアノドン類は成長するにつれて歯槽(しそう:歯が収まる穴)が増えることがわかっていて、成体は少なくとも片側10対の歯槽があります。

ボロンは歯槽が8対しかなく、成長途中だったことの証拠とされています。

また、骨の成長度合いの調査の結果、生後数ヶ月で死んだ幼体であると推定されています。
ボロン

小型の原始的なイグアノドン類の成長過程を知るための重要な化石です。


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