シリントーナは、前期白亜紀のタイ王国にすんでいたイグアノドン類です。
福井県立恐竜博物館とタイ王国の珪化木鉱物資源東北調査研究所によって発見された新属新種です。
シリントーナ
学名:Sirindhorna khoratensis(シリントーナ・コラーテンシス)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 鳥盤目 鳥脚亜目 ハドロサウルス上科 科未定
時代:中生代 白亜紀前期
体長:最大体長6m
発掘地:タイ ラコーン・ラチャシーマ県 コラート層群 コク・クルアト層
学名の意味:タイ王国のシリントーン王女殿下にちなんで
タイ王国のイグアノドン類
シリントーナは、前期白亜紀(アプチアン:約1億2500万年前~約1億1300万年前)のタイ王国にすんでいたイグアノドン類です。
2007年から始まった、福井県立恐竜博物館とタイ王国の珪化木鉱物資源東北調査研究所の共同発掘によって発見され、2015年に新属新種であると発表されました。
最大体長約6m、推定体重約500kg~900kg、ヒトと比べるとこれくらい。
大きさの違う複数個体から全身骨格が復元されています。
福井県立恐竜博物館のシリントーナ復元模型。
シリントーナの学名の由来は、タイ王国のシリントーン王女殿下にちなんでシリントーナ。
種小名のコラーテンシスは、化石が見つかったラコーン・ラチャシーマ県の別名コラート県から。
シリントーナの分類
シリントーナの分類はここらへん。
イグアノドン類の中では「ハドロサウルス寄りの進化的なグループ」に含まれますが、そのグループの中では原始的なタイプ、ほんの少しだけハドロサウルス寄りです。
どこらへんがイグアノドン?
シリントーナの四肢です。
前肢にはイグアノドン類の特徴でもある親指スパイクがちゃんとあります。
とってもイグアノドンらしい、ウマヅラな頭骨。
シリントーナは「頭頂部に突起があり、頭頂骨にも伸びているのが最大の特徴」とのことですが、見えません。
頭頂骨がヘンな扇型になっているように見えるのがソレかな?。
絵に描くとこんな感じ?。頭のてっぺんがちょっと出てる。