タイサウルスは、前期三畳紀のタイの海にすんでいた魚竜類です。
原始的な魚竜類とされるウタツサウルスと並ぶか、より原始的な魚竜類です。
大きさはウタツサウルスの3mに対して、タイサウルスでは50cmで、かなり小型です。
タイサウルス
学名:Thaisaurus chonglakumanii(タイサウルス・チョンラクマニイ)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 広弓下網 魚竜上目 タイサウルス科
時代:中生代 前期三畳紀
体長:約50cm
発掘地:タイ パッタルン県
学名の意味:タイ(国名)のトカゲ
最古級の魚竜類
タイサウルスは前期三畳紀(オレネキアン:約2億4820万年前~約2億4720万年前)のタイの海にすんでいた魚竜類(ぎょりゅうるい)です。
同時代の日本にすんでいたウタツサウルス(体長3m)に対して、タイサウルスは体長50cm。
ウタツサウルスと同等か、より原始的な魚竜類と考えられていますが、
化石は頭骨と上半身以外ほとんど見つかっておらず、詳しい姿はわかっていません。
タイサウルスの頭骨
タイサウルスの頭骨。右向き。
細くとがった口先に、尖った歯が見えます。
小型であることから、外洋ではなく浅瀬や河口で暮らし、魚や軟体動物を捕食していたのでしょう。
学名の由来
学名は、名前の通り、タイで見つかったことから『タイサウルス』と付けられました。
種小名の「チョンラクマニイ」は、タイサウルスの発見者でもある地質学者チョンパン・チョンラクマニイ氏にちなんでつけられています。