ディキノドン
ディキノドンは古生代 ペルム紀後期に世界中で繁栄していた単弓類です。
2本の大きな犬歯を持っていますが植物食です。
ディキノドン(頭骨)
学名:Dicynodon sp.(ディキノドンの一種)
分類:単弓綱 獣弓目 ディキノドン亜目
時代:古生代 ペルム紀後期(約2億5200万年前)
体長:1.1m(頭骨15cm)
発掘地:タイ ラオス
学名の意味:2つの犬歯(ディ=2つ、キノ=犬、ドン=歯)
歯は犬歯だけ
ディキノドンは、古生代 ペルム紀後期に(南極大陸以外の)世界中で繁栄していた植物食の単弓類です。
イギリス、ブラジル、ロシア、中国、アメリカ、タイなどで化石が見つかっています。
口先はクチバシで、上あごに大きな牙(犬歯)、胴長短足のずんぐりした体型が特徴です。
学名のディキノドンも、二本の大きな犬歯を持つことからそのまんま「二つの犬歯」という意味です。
この大きな犬歯は攻撃用ではなく、植物の根っこや地下茎を掘って食べるため、と考えられていますが、犬歯以外の歯を持っていません。
植物食なのに、歯が無い。どうやって食べていたのでしょう?。
ディキノドンは、奥歯の変わりに(奥歯のあるべき場所に)板状のパッドを持っていたようで、
板状のパッドには突起があったりフチが鋭くなっていたりしていて、歯が無くても効率よく植物をモグモグできたようです。
ディキノドン類、その後
ディキノドンを含むディキノドン類は、古生代 ペルム紀後期に現れ「ペルム紀末の大量絶滅」を生き残って、中生代 三畳紀に入って再び繁栄しました。
三畳紀になってから再び大繁栄したディキノドンの仲間、リストロサウルス。
リストロサウルス、超大陸パンゲアの存在を証明する単弓類はちょっとブス
しかし「三畳紀末の大量絶滅」によってディキノドン類は絶滅しています。