ファコプス
ファコプスは三葉虫の一種で、古生代 デボン紀(約4億1920万年前~約3億5890万年前)の浅い海にすんでいました。
ファコプス
学名:Phacops rana(ファコプス・ラナ)
分類:節足動物門 三葉虫形上網 三葉虫網
時代:古生代 デボン紀
体長:4.5cm
発掘地:アメリカ オハイオ州
学名の意味:ヒラマメの形
三葉虫と指標化石
ファコプスは、古生代デボン紀(約4億1920万年前~約3億5890万年前)に繁栄した三葉虫の一種です。
体長は4.5cmほど。ちょうど手のひらに乗っかるくらいの大きさで、ツブツブの大きな複眼を持つのが特徴です。
角やトゲ的なものは持っていません。
ファコプスの仲間は、古生代 カンブリア紀後期に現れ、古生代ペルム紀末に絶滅しました。
多くの三葉虫は、古生代 デボン紀末までに絶滅していますが、ファコプスの仲間は、古生代 ペルム紀末まで生き残った珍しいグループです。
カンブリア紀→オルドビス紀→シルル紀→デボン紀→石炭紀→ペルム紀です。
示準化石いろいろ
古生代ペルム紀(次の時代は中生代三畳紀)以降の地層からは三葉虫の化石は見つかっていません。
三葉虫は古生代特有の動物なので、三葉虫の化石が見つかった地層は古生代の地層であることが分かります。
このような、地質時代を特定できる化石を示準化石(しじゅんかせき)と呼びます。
以下、代表的な示準化石です。「小学館図鑑NEO大昔の生物」より引用
フズリナ=古生代石炭紀~ペルム紀
アンモナイト=中生代
貨幣石(ヌンムリテス)=新生代
マンモス=新生代第四紀
示準化石とされる生物は、生息していた時代が短く、広い範囲にたくさんすんでいた生物が選ばれます。