古生代の生物

ターリーモンスター、ターリーさんのモンスター正体判明

ツリモンストラム(トゥリモンストゥルム)

ツリモンストラムは、古生代 石炭紀前期の北アメリカにすんでいた生物です。

学名の英語読みでターリーモンスター、タリーモンスター(Tully Monster)とも呼ばれます。

イカを叩き潰したような胴体、飛び出た目、ノズルのように伸びた口先にハサミ、現生のどの生物とも似ていない珍妙な姿から、UMA(未確認生物)や宇宙生物として登場することもあります。


ツリモンストラム(トゥリモンストゥルム)
学名:Tullimonstrum gregarium(ツリモンストラム・グレガリウム)
分類:脊椎動物亜門 無顎口上綱 不明
時代:古生代 石炭紀後期
体長:30cm
発掘地:アメリカ イリノイ州
学名の意味:ターリーさん(発見者)の怪物

正体判明

ツリモンストラムは、古生代 石炭紀後期(約2億9829万年前~約2憶7300万年前)の北アメリカにすんでいた生物です。

1955年にアマチュア化石収集家のターリー氏が石炭のボタ山から見つけたのがはじまりで、以降1000個以上の化石が見つかっています。

学名の意味は、「ターリーの怪物」。発見者のターリー氏と、なんだかよくわからない正体不明の姿が由来です。

化石はたくさん発見されていて、ぐぐれば販売もされています。

胴体から目が飛び出ている、長く伸びた口先にハサミ、背骨や脚などが見当たらない、等、すっとんきょうな姿から、どの生物に分類されるのかわからず、正体不明の生物とされていました。

化石には、胴体に節に見えるスジがある、背骨やヒレなどの骨っぽいブツが見当たらなかったことから、軟体動物(イカやタコの仲間)として紹介する書籍が多いです。

2016年、化石に残されていた歯、脊索や脳の痕跡が見つかり、無顎類(無顎口上綱:むがくこう じょうこう)であることが判明しました。

ヤツメウナギの一種の歯。

photo by :pixio

アゴの骨は無いけど歯はある。脊椎動物はアゴの骨より先に歯を獲得したことがわかります。

無顎類とは「アゴの骨を持たない原始的な魚」とされていましたが、現在では、魚類の分類が変更され、原始的な脊椎動物の1グループ、と紹介されるようになっています。

無顎類は、古生代に繁栄し中生代までにほとんど絶滅していますが、ヌタウナギ(無顎口上綱 ヌタウナギ網)やヤツメウナギ(無顎口上綱 ヤツメウナギ網)などの仲間は現在でも生きています。

ヤツメウナギ。

illustration by :いらすとや

管理人
ターリーモンスターは無顎類の一種であろう、とされているので、復元図もヤツメウナギやヌタウナギに似た姿で描かれることが多くなるでしょう。

体に節があるから節足動物とする説もあったのですが、節ではなく皮膚のシワだったらしい。

ターリーモンスターは河口にすみ、長いノズルの先についたハサミ状の口で獲物を採って食べていた肉食性の捕食動物だった、と考えられています。

ターリーモンスターはUMAだ!あの姿は魚ではあり得ん!、と思った人は、『 ミツマタヤリウオ 幼魚 画像 』でググってみましょう。

とってもすっとんきょうな姿です。

ターリーモンスターの正体が判明するまでの記事見たい方はこちらもどうぞ。
化石の画像もあります。

ターリーモンスターの正体判明の記事と化石画像 :ナショナルジオグラフィックジャパン

-古生代の生物
-,

© 2021 ひとり古生物祭り