クラドセラケ
クラドセラケは古生代 デボン紀後期の海にすんでいたサメの仲間です。
約3億5900万年前のサメですが、姿はすでに現在のサメとほとんど変わりません。
クラドセラケ
学名:Cladoselache fyleri(クラドセラケ・ファイレリ)
分類:軟骨魚綱 板鰓亜綱 クラドセラケ目 科未定
時代:古生代 デボン紀後期(約3億5900万年前)
体長:1.2m
発掘地:北アメリカ
学名の意味:分かれた歯のサメ
3億年前からサメはサメ
クラドセラケは古生代を代表するサメの仲間で、サメの祖先とされる無顎魚類か板皮魚類から枝分かれしてまもない頃のサメです。
最大体長約2m、背ビレの前に大きなトゲを持ち、胸ビレが大きいのが特徴です。
腹側をこちらに向けて化石になっているので、胸ビレのスジスジや幅の狭い下あごが見えます。
大きな三角形の背ビレや尾ビレは現生のサメとほとんどかわりませんが、現生のサメ類よりも下あごが前の方にあります。
現生のサメの一種。現生のサメ類は下あごが後方へ移動している。
photo by :pixabay
クラドセラケが生きていた時代は古生代 デボン紀後期(約3億5900万年前)で、海はダンクルオステウス(体長6~10m)を代表とする板皮類の全盛期でした。
サメの仲間は海や淡水域でジワジワと多様化を始めていたものの、まだ小型で脇役でした。
クラドセラケ、描いてみた
クラドセラケを描いてみました。現生のサメと違うのは下あごの位置と、ヒレのトゲくらいです。
頭部は丸く、上下に潰れた紡錘形です。この時代からサメの姿はあまり変わっていません。
姿を変える必要が無かったということは、食性や活動スタイルなども当時から変わっておらず、現在のサメと似たようなものだったのでしょう。