メソサウルス
メソサウルスは、古生代 ペルム紀の海にすんでいた体長1mほどの爬虫類です。
最初に完全に水中生活に適応した爬虫類として有名です。
よく似た3種類が知られていますが、どの種も「メソサウルス類」としてひとくくりにされている場合があります。
メソサウルス
学名:Mesosaurus stereosterunum tumidum(表記まま)
分類:竜弓類 中竜目 メソサウルス科
時代:古生代 ペルム紀前期
体長:40cm~1m
発掘地:南アフリカ、ブラジル
学名の意味:中間のトカゲ
水中へ戻った爬虫類
メソサウルスは、古生代 ペルム紀前期(約2億9829万年前~約2億5200万年前)の南アフリカやブラジルの海にすんでいた爬虫類です。
竜弓類は大きく2グループ、爬虫類と中竜類に枝分かれし、中竜類は全て絶滅しています。
体長40cm~1m、完全に水中生活に適応した最初の爬虫類です。
爬虫類が両生類から枝分かれしたのが古生代 石炭紀(約3億5890万年前~約2億9829万年前)ではないか、とされているので、
いったん陸生に適応してまもなく、また水中へ戻った、ということになります。
メソサウルスは淡水ではなく海にすんでいたので、戻ったというより、海へ進出した、と言った方が正しいのかもしれません。
ハッ!お前、さてはメソサウルスじゃないな!
この化石には、「メソサウルス、学名:Mesosaurus stereosterunum tumidum」と表記されていました。
「Mesosaurus tenuidens:メソサウルス」か、
メソサウルスの親戚「Stereosternum tumidum:ステレオステルヌム・トゥミダム」かちょっとわかりません。
メソサウルスにはもう一種類、「Brazilosaurus sanpauloensis:ブラジロサウルス」という近縁種がいるのですが、こちらではないようです。
調べてみると、
「Stereosternum tumidum:ステレオステルヌム」は歯が小さく、
「Mesosaurus tenuidens:メソサウルス」の方が歯がずっと大きく、
「Brazilosaurus sanpauloensis:ブラジロサウルス」の歯はさらに大きいという特徴があるので、たぶんこの化石は「Stereosternum tumidum」ではないかと思います。
ややこしいなぁ・・。
ステレオステルヌムの化石、頭部の拡大です。口先は短めで歯は小さいです。
肋骨の向こう側に透けて見える細い肋骨のような、イワシの小骨みたいな骨は、腹肋骨(ふくろっこつ)なのか、別の小骨なのか?。
メソサウルス、じゃなくてステレオステルヌム描いてみた
頭骨は小さく、口先は細長く(メソサウルスよりずっと短い)、後肢はヒレ足に変化していました。歯は小さいです。
上陸はできたかもしれませんが、前肢は小さく胴が長いので、陸を歩くのは無理だったでしょう。