古生代の生物

エルラシアとプティカグノスタス、カンブリア紀の小さな節足動物2種

エルラシア

エルラシアは三葉虫(さんようちゅう)の一種で、古生代 カンブリア紀(約5億4100万年前~約4億8540万年前)の浅い海にすんでいました。

カンブリア紀の三葉虫の特徴として、体が平べったくて、小さな目をしています。


エルラシア
学名:Elrathia kingi(エルラシア・キンギ)
分類:節足動物門 三葉虫形上網 三葉虫網 科不明
時代:古生代 カンブリア紀
体長:1cm
発掘地:北アメリカ
学名の意味:不明

カンブリア紀の三葉虫は平べったい

エルラシアはカンブリア紀の三葉虫で、エルラシア・キンギ以外にも数種類が見つかっています。

エルラシア・キンギは体長1~2cmほど。アメリカでもっとも頻繁に見つかる三葉虫です。

イチイチ君
イチイチ君
お土産屋さんで販売されている小さい三葉虫の化石のほとんどがエルラシア・キンギです。

エルラシアと一緒に埋まる小さい者

白山恐竜パークで撮影したエルラシア・キンギ。

エルラシアの化石といっしょに埋まっているひょうたん型の何かがいます。

特に何の表示もないのですが、カンブリア紀の海にすんでいたプティカグノスタス(Ptychagnostus)という節足動物かもしれません。

プティカグノスタスは、目を持たない体長1cmほどの節足動物で、三葉虫に分類されることもあります。

上下の殻をカスタネットのように閉じた姿勢で暮らしていたようですが、化石の多くは上下の殻が開いて三葉虫体型になっています。

プティカグノスタスもまたエルラシアと同じ場所で暮らしていて、何らかの理由で一緒に埋まっちゃったのでしょう。

レプリカではない本物の化石を見る時は、一緒に埋まっているものを探してみると新発見があるかもしれませんね。


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