中生代の生物 絶滅哺乳類

ボラティコテリウム、皮膜を使ってジュラ紀の空を滑空した哺乳類

ボラティコテリウム

ボラティコテリウムは、中生代 ジュラ紀中期の中国にすんでいた哺乳類です。

化石には皮膜のあとが残っていて、モモンガのような皮膜を使ってジュラ紀の空を滑空していました。

ボラティコテリウウは最古の滑空する哺乳類です。


ボラティコテリウム
学名:Volaticotherium antiquus(ボラティコテリウム・アンティクウス)
分類:哺乳綱 翔獣目 ボラティコテリウム科
時代:中生代 ジュラ紀中期
体長:20cm
発掘地:中国
学名の意味:翼を持つケモノ

ジュラ紀の空を滑空

ボラティコテリウムは、中生代 ジュラ紀中期の中国にすんでいた哺乳類です。
(ジュラ紀は恐竜アロサウルスが生きていた時代です)

大きさは小さいハンカチくらい、現在のモモンガくらいの大きさです。

ボラティコテリウムは現生の滑空する哺乳類のグループと類縁関係は無く、絶滅した哺乳類グループ「翔獣目(しょうじゅうもく)」に分類されています。

皮膜の跡が残ったとても状態の良い化石が発見されていて、手足の間に広がった皮膜を使って滑空していたことが分かりました。

滑空する哺乳類としては最古の種類で、現生のモモンガによく似た生態で、夜行性だったと考えられています。

夜に活動することで、昼行性の肉食恐竜や翼竜のような捕食動物を避けることができたのでしょう。

夜行性の恐竜や翼竜もいたことが分かっていますが、ジュラ紀中期はまだ少なかったのかもしれません。
 
 


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