恐竜・鳥盤類

アルバロフォサウルス、白い山の白い石から見つかった小型の植物食恐竜

アルバロフォサウルス

アルバロフォサウルスは白亜紀前期の日本にすんでいた小型の植物食恐竜です。

石川県白山市桑島(旧白峯村桑島)の桑島化石壁から見つかりました。

2009年に新属新種として正式な学名がつけられました。日本で正式に学名がつけられた恐竜の中では最古の種類です。


アルバロフォサウルス
学名:Albalophosaurus yamaguchiorum(アルバロフォサウルス・ヤマグチオロウム)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 鳥盤目 鳥脚亜目 科未定
時代:中生代 白亜紀前期
体長:1.7m
発掘地:石川県 白山市 桑島
学名の意味:白山(はくさん:地名)のトカゲ

桑島化石壁からコンニチハ

アルバロフォサウルスは白亜紀前期の初め頃(バランギニアン~オーテリビアン:約1億3980万年前~約1億2940万年前)の日本にすんでいた小型の植物食恐竜です。

推定最大体長1.7m、推定体重2kg~9kg。

ヒトと比べるとこれくらい。

1998年に発見され、2009年に正式に学名がつけられた新属新種です。

日本で正式な学名がつけられた恐竜としては最古の種類であり、4番目に学名がつけられた恐竜です。

学名の由来

学名の意味は「白山のトカゲ」、「アルバ=白い、ロフォ=山や陵やトサカ、サウルス=トカゲ」です。

また、化石の埋まっている石が白いことと、化石の歯に目立つ陵があるという特徴も、学名の由来に込められています。

管理人
学名は「白い山のトカゲ」とも訳されますが、霊峰白山は雪で白いから白山なので、間違いではありません。

種小名の「ヤマグチオロウム(ヤマグチオルム)」は、桑島化石壁の調査に貢献した山口夫妻に敬意を表してつけられたものです。

桑島化石壁

アルバロフォサウルスの化石は、石川県白山市桑島(旧白峯村桑島)の、桑島化石壁(くわじまかせきかべ)の石の中から発見されました。

石の大きさは20cmくらいで、化石は同一個体のものらしいです。
歯が見える部分が上あご、その下にあるのが下あごです。

黒く点在しているのがアルバロフォサウルスの化石。

このアルバロフォサウルスの化石は、石川県の白山恐竜パーク白峰に展示されています。

白山恐竜パーク白峰の向かいの崖が桑島化石壁。

手前にある大きな川は手取川(てどりがわ)。

富山県、石川県、福井県にまたがる手取層群(てどりそうぐん)の名前はここから。

管理人
桑島化石壁は、現在は国の天然記念物に指定されています。立ち入りも化石採取も禁止されていますが、白亜紀の地層が露出した崖は一見の価値あり。旧白峰村は石川県の天空都市。夏でも下界よりも気温が低く、冬は豪雪で埋もれます。

分類は不明。角竜類の一種か?

アルバロフォサウルスは、頭と歯のあるアゴの一部しか見つかっていません。
たったこれだけの部分化石でも新種として登録されたのは、鳥脚類と角竜類の両方の特徴を持っているからです。

アルバロフォサウルスの下あごと歯の拡大です。

管理人
素人目にはスジが3本ほどしか見えませんが、拡大鏡等で見ると10数本のスジがあるそうです。

歯には目立つスジがあり、見た目はイグアノドン(鳥脚類)などに似ているような気がする。
福井県で見つかったイグアノドン類、コシサウルスの歯。

アルバロフォサウルスの歯に似てる?。

歯が埋まっている下アゴには角竜類の特徴があるとのこと。
下アゴの歯の土台部分が外側にでっぱっているのが、角竜類の下あごの特徴らしいのですが、素人の私では、ちょっとわからない。

今のところ、アルバロフォサウルスの分類はここらへん。

中国で見つかったアギリサウルス(鳥脚類)に近縁ではないか、とされていましたが、
鳥脚類と周飾頭類(角竜類、堅頭竜類)が枝分かれする前か直前の恐竜グループ「角脚類(かっきゃくるい)」に分類される傾向が強いです。
2012年には原始的な角竜類の一種ではないか、という説も発表されています。

原始的な角竜類だとすれば、年代的には最古の角竜類インロン(ジュラ紀後期)の少し後(それでも2300万年くらい後)に現れた種類で、アルバロフォサウルスの少し後にプシッタコサウルスやアーケオケラトプス(共に白亜紀前期の終わり頃)が現れた、ということにことにとなります。
復元図も、小さなえり飾りを持つ姿に変わるかもしれません。

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