クリアクス
クリアクスは、恐竜が滅んだすぐ次の時代(新生代 古第三紀 暁新世前期)に北アメリカにすんでいた絶滅哺乳類です。
「顆節目(かせつもく)」という滅んでしまった原始的な哺乳類グループの仲間で、よく動く腕を持ち、カギ爪を持つ木登り上手な動物だと考えられています。
クリアクス
学名:Chriacus sp.(クリアクスの一種)
分類:哺乳網 顆節目 アルクトキオン科
時代:新生代 古第三紀 暁新世前期~始新世前期
体長:50cm
発掘地:北アメリカ
学名の意味:何かに属する者
クリアクス、樹上性の植物食動物
クリアクスは、恐竜が滅んだすぐ次の時代、暁新世前期~始新世前期(6600万年前~4130万年前)に北アメリカにすんでいた絶滅哺乳類です。
最初に発見されたのは1880年とかなり古いのですが、
1987年に全身の化石が見つかるまでは、歯など部分的な化石しか見つかっていなかったので、どのような動物か分からず、「何かに属するもの」という学名が付けられました。
絶滅した哺乳類グループ、「顆節目(かせつもく)」に分類されています。
「顆節目」はヒヅメを持つ植物食動物のうち、初期に現れた絶滅グループです。
「顆節目」は基本的にヒヅメを持ったグループですが、クリアクスはカギ爪を持っており、蹠行性(せきこうせい:かかとをべったり付けて歩くベタ足)で、樹上で活動していたと考えられています。
原始的なサル目(霊長類、サルの仲間)ではないか、という説もあったのですが、霊長類ではなく、柔軟な肩関節とカギ爪を持つ原始的な樹上性の植物食動物だったのです。