新生代の生物 恐竜・獣脚亜目

ミクロラプトル、四枚の翼で白亜紀の空を飛んだ恐竜

ミクロラプトル

ミクロラプトルは、白亜紀前期の中国にすんでいた羽毛恐竜です。

前肢と後肢に計4つの翼があり、4枚羽で空を飛んでいました。


ミクロラプトル
学名:Microraptor gui(ミクロラプトル・グイ)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 竜盤目 獣脚亜目 ドロマエオサウルス科
時代:中生代 白亜紀前期
体長:90cm
発掘地:中国
学名の意味:小さいどろぼう

破壊された新種の化石

ミクロラプトルは、白亜紀前期(バレミアン:約1億2940万年前~約1億2500万年前)の中国にすんでいた羽毛恐竜で、前肢と後肢に計4つの翼がありました。

体長は約90cm、推定体重は2kg~9kgです。

ミクロラプトルの化石です。両腕を広げた状態で化石になっています。

4枚の翼を持つ恐竜のなかではミクロラプトルが最初に見つかりました。

当時は羽毛恐竜の発見ラッシュで、羽毛の生えた恐竜化石はお金になる、ということで一般人(中国)が発掘した化石に石灰で羽根を描き足して持ち込んだ化石でした。

研究の結果、新種の恐竜だったことがわかりましたが、後に4枚羽の翼の残った化石が見つかったときは、発表されてもなかなか信じてもらえなかったようです。

化石に残った4枚羽

ミクロトラプトルの翼、拡大。黒っぽいのが前肢の翼。

前肢の翼は幅があって短めの翼で、小回りの利く飛び方をしたんじゃないか、と思います。

こちらは後肢の翼。

羽根は飾り羽ではなく、飛ぶために何らか役割をしていたようです。

ミクロラプトル、描いてみた

後肢の羽はどんな向きで生えていたのかはっきりしないのですが、図鑑では、フトモモからスネの裏側にまっすぐ生えていたようなので・・。

ツルやサギのように、後肢を胴体にくっつけて伸ばして飛んでいたとすれば、こうなる。

これだと飛行中はまったく役に立たないということになるなァ・・。

後肢をトビトカゲみたいに大股開きして、滑空したのかもしれません。

ミクロラプトル、描いてみた2

前肢に羽毛、後肢にも羽毛。

歩きにくそう。

脚の裏側に羽毛が並んでるなんて、座るときもジャマそうなんですが・・。
どうやって畳んだんだろう・・。

ミクロラプトル、描いてみた3

白鳥のような重たい鳥は、けっこう着地に苦労するらしいので描いてみました。

よっしゃ、着地すっぞ!

後肢の翼でブレーキをかけたものの・・

ぎゃっ!。


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