アーケオルニトミムス
アーケオルニトミムスは白亜紀後期の中国にすんでいた角竜類で、1923年に発見されました。
首が長くクチバシがあり、シッポが無ければダチョウにそっくりな「ダチョウ恐竜」の仲間です。
アーケオルニトミムス
学名:Archaeornithomimus sp.(アーケオルニトミムスの一種)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 竜盤目 獣脚亜目 オルニトニムス科
時代:中生代 白亜紀後期
体長:3.4m
発掘地:中国 内モンゴル自治区
学名の意味:太古の鳥もどき(アーケオ=太古の、オルニス=鳥、ミムス=もどき)
恐竜類では最速の仲間
アーケオルニトミムスは白亜紀後期(カンパニアン:約8360万年前~約7210万年前)の中国にすんでいたオルニトミムス類です。
体長は約3.4m、推定体重は40kg~90kgです。
オルニトミムス類は、別名「ダチョウ恐竜」とも呼ばれ、ダチョウによく似た姿をしています。
この仲間はフトモモの骨(大腿骨:だいたいこつ)の長さに比べてスネの骨(脛骨:けいこつ、腓骨:ひこつ)が長いのが特徴です。
後肢の長さと見つかっている足跡から、推測される走るスピードは時速50km~80kmで、恐竜類の中では最速です。
何を食べていたのか不明
オルニトミムスの仲間は獣脚類に含まれますが、口には歯が無くクチバシがあります。
前肢が長い上に前肢の指が長いので、物を掴むことができたであろう、ということから、前肢で植物をたぐり寄せて、植物を食べていたとされています。
しかし、あまり湾曲しないわりとまっすぐな爪を持ち、前肢の3本指は長さが同じという、物を掴むには向いていない手であることから、異論もあります。
オルニトミムス類の仲間にカモの仲間が持つ板歯(ばんし:エサを濾しとるブラシ状の器官。)に似た細かいスリットを持つものが見つかっており、水中のエサを濾しとるように食べていたのではないか、という説もあります。