アンテロープの仲間7種
アンテロープというのは、ウシやヤギやヒツジを除く、ウシ科の仲間の総称です。
脚が長くて細長いツノを持ち、シカ科の仲間に似た姿をしています。
アンテロープの仲間の角は、シカ科の角とは違い、角は枝分かれせず、抜け落ちることはありません。
多くはアフリカにすみますが、アラビア半島や東アジアにすむ仲間もいます。
ブラックバック
ブラックバック
分類:哺乳網 鯨偶蹄目 ウシ科 ブラックバック亜科
学名:Antilope cervicapra(アンティロぺ・ケルビカプラ)
英名:Blackbuck
体長:1~1.5m
生息地:インド、パキスタン、バングラディッシュの草原や疎林
ブラックバックは、アジアにすむアンテロープです。
ねじれながら直立する角と、目の周りの白いアイパッチが特徴です。
メスには角がなく、体色は茶色です。
トムソンガゼル
トムソンガゼル
分類:哺乳網 鯨偶蹄目 ウシ科 ブラックバック亜科
学名:Eudorcas thomsonii(エウドルカス・トムソニイ)
英名:Thomson's gazelle
体長:53~67cm
生息地:アフリカ中央部のサバンナ
トムソンガゼルは、アフリカ中央部のサバンナや半砂漠にすむアンテロープです。
アフリカ東部ではもっとも数が多いアンテロープの一つです。
オス、メスともにツノがあり、オスのツノは最長45cm。
胴に太い黒色の帯模様があるのが特徴です。
グラントガゼル
グラントガゼル
分類:哺乳網 鯨偶蹄目 ウシ科 ブラックバック亜科
学名:Nanger granti
英名:Grnt's gazelle
体長:53~67cm
生息地:アフリカ中央部のサバンナ、半砂漠
グラントガゼルは、アフリカ中央部のサバンナや半砂漠にすむアンテロープです。
アフリカ東部ではもっとも数が多いアンテロープの一つです。
オス、メスともに角があり、オスの角は最長80cm。
トムソンガゼルに似ていますが、
グラントガゼルのオスの角の方がずっと長く、尻に黒い模様があります。
ドルカスガゼル
ドルカスガセル
分類:哺乳網 鯨偶蹄目 ウシ科 ブラックバック亜科
学名:Gazella dorcas
英名:Dorcas gazelle
体長:53~65cm
生息地:アフリカ北部から中東
アフリカ北部から中東の砂漠にすむ小型のガゼルです。
ダマガゼル
ダマガセル
分類:哺乳網 鯨偶蹄目 ウシ科 ブラックバック亜科
学名:Nanger dama
英名:Dama gazelle
体長:90cm~1m
生息地:サハラ砂漠周辺
サハラ砂漠周辺にすむアンテロープで、白と茶の2色に分かれた体色が特長です。
亜種によって、茶糸と白色の範囲が少しずつ違いますが、
のど元にある白い模様は共通しています。
オス、メスともに角があり、オスの角は最長40cm。
ガゼルの中では脚が長く、時速80kmで走ることができます。
スプリングボック
スプリングボック
分類:哺乳網 鯨偶蹄目 ウシ科 ブラックバック亜科
学名:Antidorcas marsupialis(アンティドルカス・マルスピアリス)
英名:Springbok
体長:70~87cm
生息地:アフリカ南部の乾燥地帯
捕食者に襲われると、腰の白い毛を逆立ててまっすぐ飛び跳ねるので、スプリングボックと呼ばれます。
オス、メスともに角があり、オスの角は最長48cm。
胴に濃い茶色の帯模様があり、顔が白いのが特徴です。
クリップスプリンガー
クリップスプリンガー
分類:哺乳網 鯨偶蹄目 ウシ科 ブラックバック亜科
学名:Oreotragus oreotragus(オレオトラグス・オレオトラグス)
英名:Klipspringer
体長:75~90cm
生息地:アフリカ東部と中央部の岩場
学名の「Oreotragus(オレオトラグス)」は、オレオ=山、ラグス=ウサギ、跳ねる者、という意味で、岩場を飛び跳ねるように歩きます。
オスには短い角があります。
目の下の黒い眼下腺が目立つのと、耳に黒いストライプ模様があるのが特徴です。