ディロサウルスは、新生代 古第三紀の海にすんでいたワニの親戚です。
ディロサウルスの含まれる「ディロサウルス科」は、中生代 白亜紀に現れ、新生代 始新世に絶滅しています。
大型爬虫類でありながら「白亜紀末の大量絶滅」を生き残った珍しいグループです。
ディロサウルス(頭骨と頸椎)
学名:Dyrosaurus maghribensis(ディロサウルス・マグリベンシス)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜型下網 ワニ型上目 ワニ目 ディロサウルス科
時代:新生代 古第三紀 始新世
体長:推定6m
発掘地:モロッコ
学名の意味:ジェベル ディル山のトカゲ
生き延びた爬虫類
ディロサウルスは、新生代 古第三紀 始新世(ヤプレシアン:約5000万年前)の大西洋にすんでいた爬虫類です。
現生のワニに近い仲間ですが、ワニとは異なり、新生代 始新世以降に絶滅しています。
推定体長6m、頭骨だけで1mくらい。
口先には鋸歯の無い尖った歯がたくさんあり、河口や浅瀬にすみ、魚を食べていたと考えられています。
ディロサウルス科の仲間は、中生代 後期白亜紀に現れた海生爬虫類で、大型爬虫類でありながら「白亜紀末の大量絶滅」を生き延びた珍しいグループです。
「白亜紀末の大量絶滅」をどのように生き残ったのか非常に興味がありますが、状態の良い化石が少ないため、詳しいことはわかっていません。