シャチ
シャチは歯を持つクジラの仲間で、体長は大きいもので10m。
別名「オルカ」、日本では「サカマタ」とも呼ばれます。
クジラ類ではもっとも広い範囲に分布していて、世界中の海にいます。
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シャチ(オルカ)
分類:哺乳網 鯨偶蹄目 ハクジラ亜目 マイルカ科
学名:Orcinus orca(オルキヌス・オルカ)
英名:Killer whale(キラー・ホエール)
体長:5.5~10m
学名の意味:Orcinus=冥界の者
冥界の魔物、海の殺し屋
シャチはクジラ類ではもっとも広い範囲に分布していて、世界中の海にいます。
「ハクジラ亜目、マイルカ科」に分類されています。円錐形の歯がいっぱい。
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シャチの学名、Orcinusは、「冥界の者」という意味で、Orcus=オルクスは、ローマ神話の冥界の神で、ギリシャ神話のハーデスにあたります。
英語では、キラーホエール(クジラ殺し)、と呼ばれ、他のクジラ類や、アザラシ、アシカ、ペンギンなどを襲って食べる姿から、海の殺し屋とも呼ばれます。
恐ろしい学名や呼び名ですが、なんでもかんでも襲って食べるわけではなく、魚しか食べない群れや、哺乳類を好んで食べる群れ、サメを食べる群れも確認されています。
和名では「鯱(シャチ)」とか「サカマタ」と呼ばれます。
サカマタ(逆叉)の叉とは、矛(ほこ)のこと。
シャチのオスの背びれが、矛を突き上げたように見えることが由来です。
オスの背びれは高さ2mになることも。
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クジラ類の中ではもっとも広範囲に生息
シャチは、極地近くから赤道付近まで、ほぼ世界中の海にいますが、クジラのように広く回遊することはなく、ほぼ決まったテリトリー内を群れで移動しながら暮らしています。
日本でも太平洋側で目撃されています。
シャチは母親を中心とした血縁関係で群れを作り、メスは生まれた群れで一生を過ごします。
オスも群れにとどまりますが、結婚相手を見つける際には、シャチの群れ同士が複数集まり、他の群れからメスを見つけて結婚するという、お見合いトレードのような行動をすることが知られています。
シャチのショーは、世界的に禁止されて行く方向に進んでいます。
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