最古のハネジネズミ
ミロミガーレは、最古のハネジネズミ目の仲間です。
ハネジネズミ目というグループは、アフリカにすんでいる食虫性の小動物で、長い後ろ足と長い鼻を持っています。
ミロミガーレ
学名:Mylomygale sp.(ミロミガーレの一種)
分類:哺乳綱 ハネジネズミ目 ハネジネズミ科
時代:新生代 新第三紀 鮮新世後期(約250万年前)
体長:15~20cm
生息地:アフリカ
姿はあまり変わっていない
ミロミガーレは、最古のハネジネズミ目の仲間で、新生代 新第三紀 鮮新世後期(せんしんせい:約250万年前)のアフリカにすんでいた絶滅哺乳類です。
ミロミガーレは体長20cmほどの大きさで、後ろ足が長く、姿は現生のハネジネズミの仲間とあまり変わっていません。
現生のハネジネズミの仲間、アカハネジネズミ。
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ハネジネズミ目は、アフリカ獣類(ゾウ目、カイギュウ目、ハイラックス目、テンレック目、ツチブタ目)に含まれるグループで、遺伝子的にはアフリカ獣類の中ではテンレック目とツチブタ目に近縁です。
ハネジネズミ目ってどんなグループ?
ハネジネズミ目の仲間(1科4属16種)は、アフリカの広い範囲にすんでいる小型の哺乳類です。
多くの仲間は昼間に活動する昼行性で、器用に動く長い鼻を使って落ち葉の下や草むらに隠れている昆虫を探ったり、果実などの植物を探したりします。
ハネジネズミの仲間は、化石種もアフリカからしか見つかっていません。
新しい環境へ進出することも食性やスタイルをほぼ変えることもなく、現在に至っているのでしょう。
※ミロミガーレよりずっと古い地層(新生代 古第三紀 始新世前期:約5500万年前)からもハネジネズミの仲間の特長を持った化石が見つかりました。ミロミガーレは最古ではないようです。