レドンダサウルスは、後期三畳紀の北アメリカにすんでいた大型爬虫類です。
姿はワニに似ていますが、フィトサウルス類という絶滅した爬虫類グループの一種です。
学名に「サウルス」とつきますが、恐竜でもないよ。
レドンダサウルス
学名:Redondasaurus gregorii(レドンダサウルス・グレゴリイ)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 クルロタルシ類 フィトサウルス類
時代:中生代 後期三畳紀
体長:6m(最大体長10m)
発掘地:北アメリカ
クルロタルシ類
レドンダサウルスは、恐竜が大繁栄する少し前の時代(後期三畳紀)の大型肉食性爬虫類です。
当時大繁栄していたクルロタルシ類というグループに含まれます。
初期の恐竜が現れたばかりの当時、食物連鎖の頂点にいたのがクルロタルシ類です。
レドンダサウルスの大迫力!。ワニではない。
展示されていたレドンダサウルスは体長6mでしたが、大きいものでは体長10mを超えます。
ワニに似ていますがワニではなく、学名に「サウルス」とつきますが、恐竜でもありません。
爬虫類の系統図です。
真ん中くらいの蛍光ミドリ色のエリアがクルロタルシ類です。
レドンダサウルスは、ワニも含まれる「クルロタルシ類」という大グループの中の、フィトサウルス類という絶滅グループの仲間です。
恐竜よりはワニに近い仲間です。
レドンダサウルスを含むフィトサウルス類は、三畳紀末の大絶滅で絶滅しています。
(ワニの祖先はこの大絶滅を生き延びています。)
ワニ類よりも有利な特徴をいくつも持っていたのですが、大絶滅を生き残れるかどうかは別モノなのでしょう。
なんか不思議です。
レドンダサウルスとワニの違い
現生のワニです。
現生のワニは、長い鼻ヅラの先端に鼻孔(びこう:鼻の穴)があります。
レドンダサウルスの鼻孔は、眼窩(がんか:目の穴)のすぐ前にあります。
目もなんだか上の方に寄ってますし、水面から出る面積は現生のワニよりも小さくて獲物から気づかれにくいのに、滅んじゃったのね。
現生のワニは真正面は見えていません。たぶんレドンダサウルスも。
レドンダサウルスとコエロフィシス、描いてみた
youtubeでレドンダサウルスをおちょくるコエロフィシスを描いてみました。
ちょっと長いけど、どうぞ。