恐竜・鳥脚亜目 中生代の生物

サウロロフス、後頭部に刺さったようなトサカを持つハドロサウルス類

サウロロフス

サウロロフスは、白亜紀後期のアジアやカナダにすんでいた大型のハドロサウルス類(カモノハシ竜)です。

後頭部に棒が突き刺さったようなトサカを持つのが特徴です。


サウロロフス
学名:Saurolophus angustirostris(サウロロフス アングスティロストリス)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 鳥盤目 鳥脚亜目 ハドロサウルス科
時代:中生代 白亜紀後期
体長:10.6m
発掘地:モンゴル
学名の意味:トサカのトカゲ

後頭部に棒状のトサカ

サウロロフスは白亜紀末期(マーストリヒチアン:約7210万年前~約6600万年前)のアジアとアメリカにすんでいた大型のハドロサウルス類です。

最大体長12m、推定体重3.5t~7tで、後頭部にブッスリ刺さったような、棒状のトサカを持つのが特徴です。

ヒトと比べるとこれくらい。



画像はアジア(モンゴル)で見つかったサウロロフス(Saurolophus angustirostris)で、珍しいことに北アメリカにも同属(Saurolophus osborni)がいます。

トサカの役割

パラサウロロフスの後頭部にあるトサカとは違い、サウロロフスのトサカは空洞になっておらず、中までミッチリ骨です。



トサカは、異性へのアピールや仲間の識別に使われたと考えられていますが、棒ではあまり目立ちませんね。

目立つ色やニワトリのトサカみたいなプルプル、皮膚のフリルが付いていたかもしれません。

トサカは鼻の穴にはつながっておらず、鳴き声を響かせるための器官としての機能は無いので、声を響かせるために鼻袋を装備していたとする説もあります。


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