恐竜・鳥脚亜目 中生代の生物

エドモントサウルス、どんなトサカ?、こんなトサカ?

エドモントサウルス

エドモントサウルスは、白亜紀末期のアメリカやカナダにすんでいたハドロサウルス類(カモノハシ竜)です。

頭部に隆起がないのでトサカを持っていないと考えられていましたが、
保存状態のよい化石が見つかり、
2013年に、やわらかい組織でできたトサカを持っていた可能性があると発表されました。


エドモントサウルス
学名:Edmontosaurus annectens(エドモントサウルス・アネクテンス)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 鳥盤目 鳥脚亜目 ハドロサウルス科
時代:中生代 白亜紀後期
体長:8.3m
発掘地:アメリカ サウスダコタ州 エドモントン
学名の意味:エドモントン(地名)のトカゲ

白亜紀末期のハドロサウルス類

エドモントサウルスは白亜紀後期の終わり頃(マーストリヒチアン:約7210万年前~約6600万年前)のアメリカやカナダにすんでいた植物食恐竜です。

最大体長12m、推定体重3.5t~7t、大型のハドロサウルス類です。

大きな群れで暮らしていたようで化石もたくさん見つかっています。

のっぺりした顔

エドモントサウルスの含まれるハドロサウルス類は、別名『カモノハシ竜』とも呼ばれます。

この仲間は、口先がカモノハシみたいな平たいクチバシになっているのが特徴で、口先には歯がありませんが、奥歯はビッチリ隙間無く並んでいます。

歯は一つの歯槽に縦に3本並んでいて、磨り減っても下から予備の歯が押し上がって生えてくるシステム(デンタルバッテリー)になっています。

マツやスギなどの裸子植物の堅い葉や枝を奥歯でゴリゴリすりつぶして食べていたと考えられています。

エドモントサウルスの頭骨。

クチバシが長くて幅が広いため、平べったい、のぺーっとした顔をしています。

骨でできた隆起やトサカの土台が無いので、なおさらのっぺりしてみえます。

トサカは無かったと考えられていましたが、
2013年に、やわらかい組織でできたトサカがあった可能性があると発表されました。

どんなトサカだったのかな?。

トサカをぷるぷるさせながら鳴いてみる。

エドモントサウルス、描いてみた

エドモントサウルスを描いてみました。
のっぺりした長い顔、ガッシリした後肢。後肢の指は3本です。

前肢の指は、ミイラ化石から、ミトン状に描いてみました。

新たに見つかった前足のミイラ化石

2019年、エドモントサウルスの一種の前足の化石が見つかり、
前足に大きなサヤがあったことが判明しました。

爪の骨(指の末端の骨)の上に、さらに爪と同じ材質の爪状のサヤがかぶさっていて、見た目はウマのヒヅメのような、大きい一本爪のよう。

このツメの下に指がちゃんと3本ある。
福井県立恐竜博物館にもエドモントサウルスのミイラがあって、
下にある指3本にもツメがあるように見える。(画像は後日)

ツメの上にツメがあったとすれば、ちょっと不思議・・。


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