中生代の生物 絶滅哺乳類

カストロカウダ、ジュラ紀の水中を泳いだ哺乳形類

カストロカウダ

カストロカウダは、中生代 ジュラ紀中期の中国にすんでいた哺乳形類です。

体長45cmほどとかなり大きく、ビーバーのようなしっぽを持つ半水生の動物でした。

カストロカウダ
学名:Castorocauda lutrasimilis(カストロカウダ・ルトラシミリス)
分類:単弓綱 哺乳形類 ドコドン類 科未定
時代:中生代 ジュラ紀中期
体長:45cm
発掘地:中国
学名の意味:ビーバーのしっぽ(カストロ=ビーバー、カウダ=しっぽ)

ジュラ紀の半水生哺乳類

カストロカウダは、中生代 ジュラ紀中期(約1億7400万年前)の中国にすんでいた動物です。

現生のビーバーの尾に似た、ウロコで覆われた平べったい尾をしているので、カストロ=ビーバー、カウダ=尾という学名が付けられました。

カストロカウダは、現生のビーバーやカワウソとはなんのつながりもない別グループの動物で、分類は哺乳類の系統樹の根っこにあたる基礎的なグループ「哺乳形類」にふくまれます。

恐竜アロサウルスやブラキオサウルス、ステゴサウルスがいた時代の動物なのに、すでに水生に適応していたことは、かなりの驚きです。(ティラノサウルスもトリケラトプスもまだ現れていません)

穴掘りに適した手足をしていることから、巣穴は土を掘って作っていたのかもしれません。

中生代の哺乳類とその系統の動物は、ネズミ~イヌ程度の大きさの陸生動物で、恐竜が絶滅してからようやく水中や空へ進出していったと考えられていましたが、ジュラ紀にはすでに恐竜が進出できないニッチに哺乳類とその系統の動物グループが進出していた、ということです。


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