中生代の生物 絶滅哺乳類

ジェホロデンス、ちょっと原始的で少し進歩的な白亜紀の哺乳類

ジェホロデンス

ジェホロデンスは、中生代 白亜紀前期の中国にすんでいた哺乳類です。

中生代に繁栄した絶滅哺乳類グループ「三錐歯目(さんすいしもく)」の仲間です。


ジェホロデンス
学名:Jeholodens jenkinsi(ジェホロデンス・ジェンキンシ)
分類:哺乳網 三錐歯目 科未定
時代:中生代 白亜紀前期
体長:7cm
発掘地:中国
学名の意味:熱河動物群(ジェホル:中国の化石産地)の歯

ちょっと原始的、少し進歩的

ジェホロデンスは、中生代 白亜紀前期の中国にすんでいた哺乳類です。

体長は7cmほどで、地上で昆虫などを探して食べていたと考えられています。

福井県立恐竜博物館のジェホロデンスの復元模型です。

実物大(シッポ含めて7cm)ほど。ちっさ!。

ジェホロデンスは中生代に繁栄した絶滅哺乳類グループ「三錐歯目(さんすいしもく)」の仲間で、奥歯に鋭い三つのでっぱりが一列に並んでいるので、「三錐歯目」と呼ばれます。
三錐歯目は、哺乳類(哺乳網)の中では最も原始的なグループです。

このでっぱりをかみ合わせて硬い甲羅を持つ昆虫もエサにすることができるようになり、以降、哺乳類の脳は格段に大きくなって進化していきます。

福井県立博物館にある、三錐歯目の上あごの歯と下あごの拡大標本。

エサを噛んで切り刻むことができるようになりましたが、すりつぶす機能はまだありません。

ジェホロデンスは、三錐歯目の中では、もっとも完全な骨格が見つかっている種類です。

前足や肩は哺乳類的ですが、後ろ足がやや斜め下に張り出すなど、哺乳類の祖先グループ的な特長も少し残っています。

なので、後ろから見ると、たぶんこう。

前足はまっすぐ下に伸びていますが、後ろ足はちょっと斜め下に張り出しています(ここらへんはちょっと原始的)。


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