フクイティタン
フクイティタンは白亜紀前期の日本にすんでいた竜脚類です。
竜脚類の中では進化型のティタノサウルス類に近い仲間ですが、ティタノサウルス類に一歩手前のティタノサウルス形類に含まれます。
体長10m、竜脚類としてはあまり大きくありません。
フクイティタン
学名:Fukuititan nipponensis(フクイティタン・ニッポネンシス)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 竜盤目 竜脚形亜目 竜脚下目 ティタノサウルス形類
時代:中生代 白亜紀前期
体長:推定10m
発掘地:日本 福井県 勝山市
学名の意味:福井の巨人
名前のわりに小さい
フクイティタンは、白亜紀前期の中頃(バレミアン:約1億2940万年前~約1億2500万年前)の日本にすんでいた竜脚類です。
推定体長10m、肩までの高さは2~3mほどあった、と考えられています。
ヒトと比べるとこれくらい。
福井県立恐竜博物館のフクイティタンの復元模型です。
推定体長10m、推定体重5t~10t、学名は「福井のティタン(巨人)ですが、竜脚類としてはあまり大きくありません。
分類
フクイティタンの分類はここらへん。
ティタノサウルス形類の中では最後の方に現れた仲間です。
フクイティタンの化石
3本の歯、一個の頚骨、大腿骨や上腕骨など、部分的な骨が約20個ほどしか見つかっていません。
福井県立恐竜博物館に展示されているフクイティタン。
レプリカではなく本物の化石がゴロンと転がっています。
坐骨(ざこつ)の先端が広がっている、中手骨が長い、という、他のティタノサウルス形類と違う特徴を持ちながら、尾椎の先の神経弓の位置がティタノサウルス形類と同じく前方に寄っている、という特徴から新種のティタノサウルス形類とされ、2010年、日本で見つかった竜脚類では始めて学名がつけられました。