アウカサウルス

恐竜・獣脚亜目 中生代の生物

アウカサウルス/Aucasaurus

アウカサウルスは、白亜紀後期のアルゼンチンにすんでいた肉食恐竜です。

アベリサウルス科という、南半球でしか見つかっていない変顔系の変わった恐竜グループの仲間です。

アウカサウルス
アウカサウルス
学名:Aucasaurus garridoi(アウカサウルス・ガリドイ)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 竜盤目 獣脚亜目 アベリサウルス科
時代:中生代 白亜紀後期
体長:5.8m(最大体長6m)
発掘地:アルゼンチン ネウケン州
学名の意味:アウカ・マフエボ(地名)のトカゲ

南半球のヘンテコな肉食恐竜

アウカサウルスは、後期白亜紀(カンパニアン:約8360万年前~約7210万年前)のアルゼンチンにすんでいた肉食恐竜です。

体長6m、推定体重600kg~800kgの中型の獣脚類で、南半球でしか見つかっていない獣脚類グループ『アベリサウルス科』の仲間です。

アベリサウルス科の特徴は3つあります。

鼻先がかなり短い鼻ペチャ系、腕は極端に退化して小さい、骨盤のパーツが癒合している。

イヌで例えるとブルドックやパグ的な、魚だとハコフグみたいな顔の恐竜です。

ゴツゴツしわしわの頭骨

アウカサウルスは、アベリサウルス科の中では鼻先は長い方ですが、やっぱりアベリサウルス科特有のハコフグみたいな顔・・。

アウカサウルス

頭骨表面のゴツゴツしわしわは血管のあとで、この仲間の顔面は、ワニのように大きめのウロコで飾られていたようです。

ゴツイ頭骨のわりに歯は小さいので、生きた獲物を襲ったのかどうか・・。

癒合した骨盤

恐竜の骨盤は、3つのパーツ(恥骨、坐骨、腸骨)が組み合わさって構成されていますが、アベリサウルス科では骨盤は3つのパーツが癒合しています。

アウカサウルスの骨盤。

↑骨盤3パーツの継ぎ目がない(癒合している)のです。へんなの。

お飾り状態の前肢

アウカサウルスの前肢は退化していて、ほとんど”お飾り”状態です。

画像が悪いのですが、前肢が見えるかな?。

上画像の前肢の部分を拡大。左が頭側で右が尾側。

腕は肘から先が退化して極端に短くなっている上、爪の骨は見つかっていないので、爪は無かったと考えられています。

前肢を別角度から撮影。骨盤の右側面から腕を見る。

アウカサウルス

指の骨は小さいけどもある、しかし、末節骨(爪の骨)が無いです。
(そもそも爪の骨が無いのか、化石として見つかっていないだけなのかは不明とのことです。)

獲物をゲットするために腕や爪を使う必要が無かったのでしょう。

首が長いので、頭骨をうまく使って死体を漁ったのかもしれません。


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