新生代の生物 絶滅哺乳類

ヘスペロキオン、イヌのご先祖様は胴長短足

ヘスペロキオン

ヘスペロキオンは、新生代 古第三紀 始新世中期(4130万年前~3780万年前)の北アメリカにすんでいた、最も古いイヌ科の仲間です。

姿はイヌやオオカミよりもイタチかマングースのような胴長短足でした。


ヘスペロキオン
学名:Hesperocyon sp.(ヘスペロキオンの一種)
分類:哺乳網 食肉目 イヌ型亜目 イヌ科 ヘスペロキオン亜科
時代:新生代 古第三紀 始新世中期
体長:40cm
発掘地:北アメリカ
学名の意味:ヘスペロス(西方の神、または西方)のイヌ

イヌのご先祖様

ヘスペロキオンはもっとも古いイヌ科の仲間で、4130万年前~3780万年前の北アメリカにすんでいました。

食肉目が共通して持っている「裂肉歯(れつにくし:肉を切り裂く歯)」がするどいため、肉食であったと考えられています。

ペスペロキオンの初期の種類は胴と尾が長い胴長短足で、イヌよりもイタチやマングースのようなイタチ科の仲間に似た姿だったようですが、後期の種類になると大型になり、現生のヤブイヌによく似た姿の仲間もいたようです。

現生のイヌ科の中で最も原始的とされているヤブイヌ。

ヘスペロキオンもよく似ていた?。

ヘスペロキオン、学名の意味

ヘスペロキオンの学名の意味は、「ヘスペロスのイヌ」。

ヘスペロスは、アトラス(ギリシャ神話の天を支える神)の息子で、宵の明星(よいのみょうじょう)のことです。

宵の明星とは、夕方に西の空に輝く金星のことので、西方の神でもあります。


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